文:オートバイ編集部
ドゥカティ「デザートX」の特徴

Ducati Desert X
総排気量:937cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒
シート高:875mm
車両重量:223kg
発売予定時期:2022年第2四半期
税込価格:193万9000円
街乗りから砂漠までをカバーする完成度の高さ
広大な砂漠やハードなオフロードまでをカバーできるタフさを備えた、本格的なビッグオフローダーであるデザートXは、オンロードモデル中心だったドゥカティの世界を広げる意欲作。スチール製トレリスフレームに、937ccの水冷Lツインエンジンを搭載。ストロークの長いKYB製前後サスにフロント21・リア18インチのスポークホイールなど、その造りは本格オフローダーそのものだ。
最新の電子制御デバイスも導入、ライディングモードにはオフロード向けモードなども追加。1980年代のパリダカマシンをオマージュしたスタイルと合わせて、完成度の高い仕上がりとなっている。
コンセプトモデルは2019年のEICMAで登場していた!
デザートXのルーツは2019年のEICMAで登場したコンセプトモデル。ダカールマシンをオマージュしたデザインは、驚くほど現在の市販バージョンに近いが、こちらのメカニズムはスクランブラー1100がベース。エンジンは空冷で、車体構成も大きく異なっている。
ドゥカティ「デザートX」各部装備・ディテール解説

エンジンはムルティストラーダV2用ベースの937ccテスタストレッタ11°水冷Lツインエンジン。ユーロ5対応の最新バージョンだ。

エンジン後下方のチャンバーから伸びるサイレンサーは、高く跳ね上げられた配置でオフロードに備える。

KYB製倒立フォークのストロークは230mm。タイヤはオールラウンドな特性のピレリのスコーピオン・ラリーSTR。
リアサスペンションもKYB製、ストロークは220mm。ブレーキシステムはブレンボ製パーツを中心に構成。

灯火類はオールLED。リング状のデイタイムランニングライトが印象的なデュアルヘッドライトが1980年代の雰囲気を強調。

防風効果の高いスクリーン、ポジション設定などによって、オフロードでもリラックスして快適なライディングを可能にする。
シートのデザインなどには最新の人間工学が取り入れられている。シート高は875mmだが、優れた足着き性も実現。
【公式動画】Ducati World Première 2022 Episode 6 | DesertX | Dream Wilder
www.youtube.comドゥカティ「デザートX」主なスペック
ホイールベース | 1608mm |
シート高 | 875mm |
車両重量 | 223kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒 |
総排気量 | 937cc |
ボア×ストローク | 94.0×67.5mm |
圧縮比 | 13.3 |
最高出力 | 110PS/9750rpm |
最大トルク | 9.4kgf・m/6500rpm |
燃料タンク容量 | 21L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27.6° |
トレール量 | 122mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21・150/70R18 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ265mmディスク |
文:オートバイ編集部