落語家・桂三若 × 小説家・山田深夜
キャンプツーリング創作落語「最終地の贈り物」
落語というと古典的なイメージを持つ方も多いかもしれませんが、新作落語も人気を博しています。新作の創作落語のテーマは多岐に渡り、いまやさまざまな噺が各地の寄席で公開されています。
ただ「落語×バイク」の組み合わせは、非常に珍しいもの。和装をした落語家さんのイメージとバイクは結び付きにくいですよね。
2022年2月28日に東京両国の両国亭で催される落語会「第49回 両国新作爆笑派宣言」では、落語家・桂三若（かつらさんじゃく）氏がバイクツーリングをテーマとした新作落語「最終地の贈り物」を初披露します。
▲桂三若 氏
sanjaku.net桂三若氏は、バイクで各地を巡りながら、ゆく先々で落語を披露、そのまま日本一周までしてしまったという経歴の持ち主。この旅の模様は、書籍にもなりました（『ニッポン落語むちゃ修行』寿郎社）。
新作落語「最終地の贈り物」は、現代のバイク小説の第一人者ともいえる山田深夜（やまだしんや）氏によって創作されたものです。
山田深夜氏の小説は、『ロンツーは終わらない』、『ひとたびバイクに ツーリングを愛する者たちへ』（いずれも双葉文庫）など、まっすぐにライダーへと向けた作品はもちろん、これまで発表してきた作品のほとんどにバイクが登場することで有名です。
▲山田深夜氏の最新刊は『空の轍と大地の雲と』（双葉社）。北海道をバイクで旅する青年の物語。
www.autoby.jpバイクのシートの上からでないと感じられない、ライダーの機微や風景描写は、リアルな旅人たちをうならせ続けています。そして、多くの作品の主題は「人と人との関係、心」ともいえるでしょう。読後感が爽やかで、温かい気持ちになるのも大きな魅力です。
そんな山田深夜氏が手掛けた創作落語「最終地の贈り物」は、バイクでのキャンプツーリングを扱った人情噺になっている、とのこと。
リアルツーリングライダーの落語家と小説家がタッグを組んで誕生した今作。落語好きの方はもちろん、普段は落語をあまり聴かないというライダーのみなさまにもおすすめです。初披露の場に立ち会ってみませんか？
【概要】第49回 両国新作爆笑派宣言 桂三若主任の会~山田深夜作の落語に挑む！~
日時：2022年2月28日（月）18時30分開場・19時開演
場所：お江戸両国亭 東京都墨田区両国4-30-4 両国武蔵野マンション1F
料金：前売り2,000円・当日2,500円
チケット予約・問い合わせ
TEL：080-6762-4129
メール：sanjaku@nifty.com
まとめ：西野鉄兵
