近年問題視されているスマホホルダーの利用によるカメラ機能の損傷。かねてからマウントシステムを展開するサインハウスもこの問題に対応する新製品を発表した。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
サインハウス「マウントシステム バイブレーションガード」テスト&レポート
振動によるスマートフォンのトラブルを予防
ハンドル回りにスマホをマウントしてナビアプリを利用したり、インカムと接続してハンズフリー通話や音楽を聴くことが一般化してきた。こうした使用形態に伴って増えてきたのがスマホ本体のトラブル。アップル社の公式サポートページでも光学式手ぶれ補正機能を搭載したiPhone(主に6以降)については、防振マウントの使用を推奨している。
そこでアルミ削り出しの美しいマウントで多くのファンを持つサインハウスは、既存のマウントシステムに組み合わせる振動吸収ユニットを開発。防振ゴムを上下のアームで挟み込み、車体から伝わる高周波振動を低周波振動に変換してスマホへのダメージを抑えてくれる。オートバイの車体振動を抑制する「ラバーマウント」と同様の振動対策手法だ。
実際に触ってみると、防振ゴムの変形量はかなり大きめ。このため大排気量の単気筒/2気筒車ではアイドリング時にブルブルと震えるが、走行中の回転域になるとスッと振動が消える。ギャップ通過時の衝撃も吸収してくれるから、エンジン振動の大きい車両以外でも確実にメリットを享受できる。
サインハウスのホルダーに追加する構造なので、同社のマウントを使っているならすぐにでも装着したほうがいいし、iPhoneユーザーならマウントシステム一式をサインハウス製に変える選択肢もありだと思う。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海