談:伊藤真一/まとめ:宮﨑 健太郎/写真:松川 忍
ホンダ「CB1100 EX Final Edition」ライディングポジション・足つき性
シート高:780mm
ライダー身長:179cm

非常にリラックスできるライディングポジション
「以前、ロングラン研究所でGB350の開発者の皆さんにインタビューしたとき、GB350のディメンションはCB750FOUR(K0)に近いという話をお聞きしましたが、CB1100 EXにもそれは通じますね。非常に姿勢が楽で、自然なフィーリングで走れます」と伊藤さん。

ただ、峠道などをハードに走らせたとき、ニーグリップなどの得られるホールド感は少なめで、そのことについてはあまり重視していないのかも…ともコメントしていました。
ホンダ「CB1100 EX Final Edition」各部装備・ディテール解説
Shinichi's Check!
"空冷らしさ"を演出? 興味深いエンジンの味付け

「エンジンのフィーリングって、空冷だからこう、水冷だからこう、というのはないのですけど、CB1100 EXのエンジンはレスポンスやトルクの出方などを、意図してひと昔のバイクっぽく味付けしているような感じがありますね。でも最初期のCB1100に比べると、ドン‼ と出るようなスロットルの"ツキ"は全くなくて、12年間の熟成が感じられる洗練されたセッティングになっていると思います」と伊藤さんは、エンジンキャラクターの設定に感心していました。

40穴18インチアルミリム+ステンレススポークからなるフロントホイール。ブレーキは対向ピストン4ポッドキャリパーと、296mm径ダブルディスクを採用。

リアディスク径は256mmで、組み合わされるキャリパーはシングルポッドをセレクト。いうまでもなく前後ブレーキともに、ABSを標準で装備している。

クロームメッキ処理のヘッドライトカバーに、丸型LEDヘッドライトを収める。クラシカルさと最新のテクノロジーを、違和感なく融合させた構成だ。

オーソドックスなデザインのアナログ2眼メーターの中央には、カバー部にサチライトメッキ処理を施した、大型反転液晶パネルのインジケーターを配置。

底部を縁取るシーム溶接を排した、滑らかなラインが美しいフランジレス仕上げの燃料タンクの上面には、ファイナルエディション専用デカールが貼られている。

4気筒CBの始祖モデル、CB750FOUR K0のテールレンズのように、中央部が丸いデザインのテールランプを装備。LEDを採用している。
ホンダ「CB1100 EX Final Edition」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2200×830×1130mm |
ホイールベース | 1490mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 255kg |
エンジン形式 | 空冷4ストDOHC4バルブ直列4気筒 |
総排気量 | 1140cc |
ボア×ストローク | 73.5×67.2mm |
圧縮比 | 9.5 |
最高出力 | 66kW(90PS)/7500rpm |
最大トルク | 91N・m(9.3kgf・m)/5500rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27° |
トレール | 114mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R18M/C 58V・140/70R18M/C 67V |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・ディスク |
メーカー希望小売価格 | 136万2900円 (消費税10%込) |
談:伊藤真一/まとめ:宮﨑 健太郎/写真:松川 忍