文:小松信夫/写真:松川忍・南 孝幸
アクティブ
セパレートハンドルを採用、見た目だけでなく走りへのこだわりが光る
GB350Sをベースに、クラシカルなテイスト満点のカフェレーサーに仕上げて持ち込んだのがアクティブだ。アクティブの取り扱うハイグレードなパーツを各部に装着し、スタンダードなGBよりもスポーティさ強調したカスタム。これに合わせて、スタイリングも往年のホンダ・スポーツモデルを想わせるような、上質で精悍な仕上がりとなっている。
JAMTECの手によるスペシャルペイントが施されたタンクにも注目だが、やはり目を惹くのは参考出品扱いではあるが、アクティブオリジナルのセパレートハンドル&トップブリッジキット。低く構えたセパハンに、アルミ削り出しのトップブリッジ、そしてバーエンドミラーと、まさにカフェ感抜群。スタンダードのGBでは速度計のみだが、しっかりとタコメーターも追加されている。
アクティブGBは足回りも徹底的にカスタムされている。前後ホイールはアクティブで開発中の18インチ径・アルミ鍛造ホイールTYPE-Nに換装、サスペンションもハイパープロ製のフロントスプリングやプリロードアジャスター、20mmローダウンのリアショック・エマルジョンで固め、ステアリングダンパーも装着。フロントブレーキもゲイルスピードのElaborate 4Pアキシャルキャリパー! 意外なことにマフラーはノーマルだが、ヒートガードをブラックアウトすることでカフェスタイルにマッチ。
クラシックな雰囲気と同時に軽快さも感じさせるアクティブ製のシングルシートカウルにも注目。これも現在開発中のパーツだが、デザインの完成度の高さだけでなく、シート自体はGB350Sのノーマルを使ってこのスタイルに仕上げているのがユニークだ。
キジマ
ボルトオンパーツを駆使し利便性やツーリングでの快適性をアップ
キジマが展示したGB350は、ノーマルスタイルのGB350S、それ自体をカスタムするのではない。ボルトオンで気軽に装着できるような、街乗りやツーリングでGBを使いやすく、そして快適にするための質実なパーツ群をアピールすることを狙っている。
積載性を向上させ、ツーリングや街乗りで使い勝手の良さをアップさせるために、サイドバッグサポートを両サイドに装着。その右サイドには十分な容量とオーソドックスなスタイルが特徴のK3タクティカルサイドバッグTC02を、左サイドには本革性のクラシックツールバッグを装着する。
基本的にはノーマルルックのGBを、シンプルでスポーティな雰囲気に変身させているメーターバイザー。高品質なFRP製でスタイリッシュなデザインだが、コンパクトなサイズながらも防風効果にも配慮され、しっかり機能的な面も備えている。このパーツは現在開発中だ。
転倒時のダメージを効果的に軽減する、安心できる造りのエンジンガード。φ25.4mmのスチールパイプ製で、GBのクラシカルなスタイルにも違和感なく装着できるデザイン。GBの個性的スタイルの特徴である、クラシカルなスタイルの空冷単気筒エンジンをドレスアップする、アルミ削り出しでコントラストカット仕上げのクランクケースカバーも装着。
デイトナ
デイトナは創業50周年! 長年のノウハウが詰め込まれた上品なカフェスタイル
デイトナが2022年のモーターサイクルショーで展示したこのGB350は、ウイングマークをモチーフにしたタンクが目立つカスタムペイントをはじめ、セパレートハンドル、バーエンドミラー、シングルシートなどを装着することで、GBのスポーティさ、レトロさを強調した伝統的カフェレーサー・カスタムだ。その完成度の高さは、創業50周年を迎えたデイトナが、長年培ってきたカスタムバイクに関する豊富なノウハウをフルに生かしたものといえるだろう。
マフラーは、モリワキ製のスリップオンエグゾースト・ ショートメガホンブラックをチョイス。ノーマルマフラーよりも軽快でスポーティな雰囲気を感じさせるデザインで、軽量な上にサウンドも魅力的とカフェスタイルには最適。リアサスペンションはGB350/S用のアジャスタブル・リアショック(ローダウン)に変更されている。
現在開発中のデイトナ・オリジナルのGB350用セパハンキットを装着し、さらにHIGH SIDER バーエンドミラー エンタープライズEP1を組み合わせている。セパハン+バーエンドミラーの組み合わせは、一気にカフェレーサー気分が高まる効果的なカスタムパーツだ。
デイトナが開発中のフェンダーレスキットに加えて、発売未定の参考出品扱いではあるが、オリジナルのシングルシートを装着。非常にコンパクトなD-light SOL-W ウィンカー スモークアビューと合わせて、テール周りを一気に軽快な雰囲気へとイメージチェンジ。
文:小松信夫/写真:松川忍・南 孝幸