まとめ:オートバイ編集部
DAX HONDA ST50(1969年)
たくさんの派生モデルを生んだ後世に残る名車
1970年代、レジャーバイクに注力していたホンダは多くの個性的なモデルを世に送り出したが、今も世界中で愛されるモデルのひとつがダックス。1967年に登場したモンキーに続くかたちで1969年に誕生、当初はフロントまわりを外して車載することも可能な、モンキーに近いコンセプトだったが、その後の大人気を決定づけたのがユニークなT字型のプレスバックボーンフレームの採用だった。
通常のバイクとは大きく違う胴長のフォルムと、犬種のダックスフンドにちなんだペットネームがファンの心をつかみ、ダックスは世界的なヒットモデルへと成長。自動遠心クラッチつきのみだったミッションにマニュアル仕様が登場し、スクランブラースタイルも追加されるなど、最盛期は同時期に4つのバリエーションが展開されるヒット作となったのである。
DAX HONDA ST50/70 EXPORT(1969年)
ダックスのイメージを決定づけたモデル。初代登場からほどなくして発売されたエクスポートは、サイドアップマフラーとアップフェンダーを装備したバージョンで、ワイルドなスクランブラー風スタイルが高い人気を博した。以降、ダックスは多彩なバリエーションを展開するロングセラーとなる。
MIGHTY DAX HONDA ST90(1972年)
89ccのSOHCエンジンをプレスバックボーンフレームに搭載、前後ホイールを14インチとし、ストロークの長い足回りを組み合わせた本格トレール仕様。
NAUTY DAX HONDA CY90(1973年)
同じダックスの名でも、こちらはCB50系の「タテ型」エンジンをダイヤモンドフレームに搭載する全くの別機種。ファットなバルーンタイヤで強烈な印象を残した。
DAX HONDA ST50/70-Ⅵ(1978年)
好みに応じてスタイルを変えられる可動式フロントフェンダーを採用。6型は自動遠心クラッチ採用の3速ミッションで、メーターがヘッドライトケース一体式。
DAX HONDA ST50/70-Ⅶ(1978年)
6型と同時に登場した7型は4速マニュアルミッションを採用。メーターは別体式とされ、オイルダンパー式フロントフォークやエンジンガードも装備した。
DAX HONDA ST50-C/M(1979年)
バックレスト一体型のヒップアップシートやエイプハンガー風のハンドルを採用し、アメリカン然としたルックスが特徴だった。C型は自動遠心3速、M型はマニュアル4速。
DAX(1995年)
ファンの声に応えて復活。初代へのオマージュで折り畳み式ハンドルを採用、大人気だった2型のカラーグラフィックをまとった、集大成とも言える内容だった。
DAX125(2022年)
そして2022年、再びダックス・ブランドは復活を果たす。排気量は123ccとなり、実用性の高さも魅力だ。詳しくはこちら。
まとめ:オートバイ編集部