談:伊藤真一/写真:松川 忍/まとめ:宮﨑健太郎
ホンダ「400X」ライディングポジション・足つき性
快適さが光る、新型400Xのポジション設定

ライダー身長:179cm シート高:800mm
「シートに跨って、スッと手を伸ばした先にちょうどハンドルバーのグリップがある感じで、とても自然かつ体が楽なライディングポジションですね。長い時間乗っていても快適です。以前400Xに乗ったときは、ステップの位置が随分低いなと思いましたが、シートなどの改良の効果か今回はそのような感じを全く受けませんでした」と、伊藤さんは新型400Xの快適さを高く評価していました。

ホンダ「400X」各部装備・ディテール解説
Shinichi's Check!
電子スロットルかと錯覚するほど上質な新型400Xのエンジン

「新型400Xのエンジンは良いですね。バイクに求めるものは人それぞれで、本当は自分もバイクのここが良い! というより、全体のパッケージで評価するのですけど(苦笑)。新型400Xのエンジンのトルキーさは素晴らしいです。エンジン回転数の全域でトルクを感じることができて、回転が上がれば上がるほどフィーリングが滑らかになります。新型NC750Xと違ってスロットルバイワイヤシステムは採用していませんが、電子スロットルかと錯覚するほど上手くまとめられてますね」


フロントブレーキには、ダブルディスクを新たに採用。車体のコントロールと制動性能の維持に寄与するABSを標準で装備している。

フロントフォークには、フレームとの剛性バランスを最適化したインナーチューブ径41mmのショーワ(日立Astemo)製のSFF-BPを採用している。

デジタルメーターは燃料計、時計、瞬間/平均燃費、燃料消費量など様々な情報を表示する。シフトインジケーター、タコメーターピークホールド機能も有している。

ハンドルバーはテーパータイプで、アップライトなライディングポジションのため自由度の高い走りを楽しめる。なおスクリーンは、2段階に高さ調整が可能。

燃料タンク容量は17リットル。シート形状は太腿が当たる部分の角をスリムにすることで、足着き性とホールド感を向上させるように工夫されている。

灯火類はすべてLEDを採用しており、テールランプのレンズはクリアタイプを採用。前後ウインカーはコンパクトなバータイプで、軽量化にも配慮された造り。
ホンダ「400X」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2140×830×1380mm |
ホイールベース | 1435mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 199kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 399cc |
ボア×ストローク | 67.0×56.6mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 34kW(46PS)/9000rpm |
最大トルク | 38N・m(3.9kgf・m)/7500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜30′ |
トレール量 | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19M/C 59H・160/60R17M/C 69H |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 85万8000円(消費税10%込) |
談:伊藤真一/写真:松川 忍/まとめ:宮﨑健太郎