文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年5月7日に公開されたものを転載しています。
モトクロスライディングに革命をもたらしたスーパースター!
ババ・スチュワートことジェームズ・スチュワート Jr.は、"地球最速の男"というニックネームが与えられたモトクロス界のレジェンドライダーのひとりです。
カワサキ時代の2007年は16戦13勝で450SXタイトル獲得。2008年には450MXで、リッキー・カーマイケル(2002年、2004年)以来となる全戦全勝(12戦/12勝)を記録。そしてヤマハに移籍した2009年には450SXで17戦11勝し、2度目のスーパークロス王者に輝きました。
ジャンプ時に車体を横倒しにする「スクラブ」という技を最も巧みに、そして美しく使いこなすスチュワートのライディングは、本人のカリスマ性もあって多くのファンを魅了しました。
7番をつけた電動オフロード車で、J.スチュワート本人が走ってほしいですね!?
スチュワートはE-エクスプローラーのシリーズアンバサダーでもありますが、5月7日にスチュワートはプライベートチームの「セブンレーシング」を立ち上げ、初年度のE-エクスプローラーに参戦できる12チームのうちのひとつになることを発表しました!
なお彼のチームの参戦契約は複数年に及ぶものであり、カーボンニュートラル時代のモータースポーツのあり方の模索を、FIMとともにじっくり取り組んでいくことをスチュワートは考えているのでしょう。
ジェームズ・スチュワート(セブンレーシングチームオーナー)
「私は自分のキャリアを通じて、モーターサイクルレースにおける多くの大きな変化を見てきました。このスポーツの未来は必然的に電動化されると信じており、E-エクスプローラーとともにスタート地点に立つことに興奮しています。
エリック・ペロナール(E-エクスプローラースポーティングディレクター兼CEO特別顧問)
「ジェームズ・スチュワートとは長い付き合いで、彼のパイオニア精神と競争心には驚かされるばかりです。ジェームズ・スチュワートは、モトクロスライディングを別の次元に押し上げました。FIM E-エクスプローラー ワールドカップは、レースを再び活性化させる選手権であり、ジェームズのキャリアに新たな成功の時代をもたらすスポーツであると、私は心から思っています。サーキットでの激しい競争を楽しみにしています」
バレンティン・ギヨネ(E-エクスプローラーSA CEO)
「E-エクスプローラーでは、観客やファンの皆さんにスリリングで競争力のある選手権を提供したいと考えています。ジェームズ・スチュワートのような、比類なきレース経歴を持つレジェンドがチームオーナーになることは、私たちが目指す選手権のレベルを示すことになります。E-エクスプローラーファミリーの一員として、ジェームズと彼のチームを大いに歓迎します。
E-エクスプローラーは男女1名ずつのライダーがひとつのチームを組んで、予選とノックアウト・トーナメント方式の決勝を戦うのが基本ルールですが、果たしてスチュワートが率いるセブンレーシングは、どんな男女のライダーを起用するのか・・・が気になります。
個人的な希望としては、スチュワート自身がライダーとして参戦し、使用する電動オフロードバイクには「7番」を付けてほしいですね! 「7番」を付けることは特に障害はないでしょうからおそらく実現するとして、「ライダー俺!」は本人の意志次第ですので、大いに期待したいです。
AMAタイトルのほかにも、FIMスーパークロス王者、モトクロス・デ・ナシオン王者、そしてレッドブルのストレートリズムオープンクラス王者など、数々のタイトルを集めたスチュワートですが、ぜひそのコレクションに「E-エクスプローラー初代王者」を新たに加えてほしいですね。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)