文:太田安治、小松信夫、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
スズキ「バーグマン200 ABS」インプレ(太田安治)
![画像: SUZUKI BURGMAN 200 ABS 総排気量:199cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 シート高:735mm 車両重量:165kg 税込価格:57万1340円](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/05/25/f2f0df61a9b4adc6d7988261dcadc6b2e5a7668d_xlarge.jpg)
SUZUKI BURGMAN 200 ABS
総排気量:199cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:735mm
車両重量:165kg
税込価格:57万1340円
ストリートユースを快活にこなす俊足ぶり
ミドルスクーターの本場、ヨーロッパでも、その俊敏な走りが評価され、高い人気を得ているのがバーグマン200。2021年からはABSが標準装備となり、滑りやすいウエット路面や荒れた路面でも躊躇なくブレーキレバーを握り込める安心感と、ライダーの技術に依存しない制動能力を身につけた。
250ccフルサイズスクーターより車体が短く、車重も50kgほど軽いため取り回しやすさは125スクーターに近い。駐輪場での出し入れが楽で気軽に乗り出せ、小回りが効くことも見逃せない特徴になっている。
エンジンの排気量は199cc。道路運送車両法では125cc超〜250cc未満の『軽二輪』に区分され、高速道路/自動車専用道路も走れる。18馬力エンジン+加速重視型の変速機セッティングゆえに高速道路の120km/h区間では8000回転を超えてからは余裕が感じられないが、100km/hなら約7000回転あたりでクルージングが快適。都市高速にはぴったりの設定だ。
![画像1: スズキ「バーグマン200 ABS」インプレ(太田安治)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/05/25/585812afdd4b6fb4da96bc4379bfd0e70158ae08_xlarge.jpg)
この加速型の変速設定と軽量な車体の組み合わせが最も活きるのは発進加速を繰り返す市街地走行。ゼロ発進では3800回転あたりで遠心クラッチが繋がりだし、スロットル全開時は7000回転台を保ってグイグイと速度を乗せていく。高回転域を多用するので音と振動が少々せわしいものの、交通の流れを楽々とリードでき、タンデムや登り坂でもどかしさを感じることは一切ない。
市街地のキビキビ走りを支えているもうひとつの要素が軽快なハンドリング。ライダーを含めた重心位置の高さと短めのホイールベース、硬めの前後サスペンション設定、高い車体剛性によって、ライダーの操作に素早く反応して向きが変わる。フルサイズ250スクーターとの決定的な違いはこのスポーティーな操縦性にあると言っていいだろう。
![画像2: スズキ「バーグマン200 ABS」インプレ(太田安治)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2022/05/25/62ca5e0806622ae4d6d13baac8112a9543a8de9a_xlarge.jpg)
実用性への配慮を感じるのが防風効果抜群のスクリーンと座り心地のいい肉厚シート、ヘルメット2個が入る大型トランク。雨天や冬場も快適で、満タン航続距離が300kmを超えるからツーリングも楽しめる。
国内ではスクーター人気の中心が軽二輪クラスから125cc以下の原付2種クラスへと移っているが、通勤通学メインの実用ユースだけではなく、高速道路走行を含めたツーリングも愉しみたいライダーなら、バーグマン200も選択肢に加えるべき。オートバイライフが大きく広がるだろう。
スズキ「バーグマン200 ABS」カラーバリエーション
ブリリアントホワイト(YUH)
ニュータイタンブラック(YNR)
マットステラブルーメタリック(YUA)
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