文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年5月14日に公開されたものを転載しています。
モーターサイクルで100mオーバーの大ジャンプを披露した男!
1981年に生まれたR.マディソンは、オーストラリアが誇るFMX(フリースタイルモトクロス)/スタントライダーです。X GAMESなどのFMXイベントでの活躍、そしてモーターサイクル・ジャンプの世界記録樹立(2008年、106.98m≒351フィート)など、彼は最も成功したスタントパフォーマーのひとりとして、世界に認知されています。
・・・と、この流れですと2008年の世界記録ジャンプの動画を紹介するのが筋? ですが、個人的に最も好きな彼の動画・・・R.マディソンの卓越したスタントライダーとしてのセンスを感じさせる、2008年大晦日の米ニューヨークで撮影された動画をピックアップさせていただきました。よくもまぁ・・・こんなコワいことに挑戦できるものです・・・(ガクブル)。
参戦枠の残りは・・・これで10チームとなりました
このようにモーターサイクルを使ったエクストリームスポーツの分野で数々の挑戦をしてきたマディソンが、新しい挑戦として選んだのが自身のチームを作って、電動オフロードバイクを使うFIM E-エクスプローラー ワールドカップへ参戦することでした。
彼の愛称「マッド」を盛り込んだ「マッドウィルレーシング」は、FIM E-エクスプローラー ワールドカップ側と複数年契約にサインし、初年度の今年に参戦する12チームのうちの1チームとしての権利を獲得しています。
ロビー・マディソン(マッドウィルレーシング創設者)
「レーシングバイクは私の血統にあります。私が世界記録樹立やX Gamesで新しいトリックを発明することに集中する前の10年間、私は選手権での勝利を追求し、そして勝利してきました。 テクノロジーの最前線に立ち、自分が愛し、成功を収めてきたものへ戻ることに興奮しています。 FIM E-エクスプローラー チャンピオンシップには素晴らしいチャンスがあります。 最新かつ最高のテクノロジーを駆使してレースに出場するのを楽しみにしています!
最新のテクノロジー・・・電動バイクによって選手権に戻る・・・ということが、マディソンにとってはチーム結成と参戦の最大のモチベーションのようです。電動モータースポーツの世界に、彼がどのようなインスピレーションを与えてくれるのか・・・とても楽しみです。
先日お伝えしたように、モトクロス界のレジェンドであるジェームズ・スチュワート率いるセブンレーシングが、FIM E-エクスプローラー ワールドカップに参戦表明したことに続き、マッドウィルレーシングが名乗りをあげたワケですが、男女計2名で1チームを編成して競われる同イベントの初年度の参戦枠は全12チームですので、残りはあと10チーム分・・・ということになります。
セブンレーシング、マッドウィルレーシングに続いて、参戦表明をするのはどのチームになるのでしょうか? 今のところ、各分野のレジェンドが率いるチームが参戦表明しいるわけですけど、全12チームの代表がすべて「リビングレジェンド」たちだったら、FIM E-エクスプローラー ワールドカップへの注目度は、かなり高くなるのではないでしょうか? 期待しましょう!!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)