“バイク芸人”ことレイザーラモンRGさんがドレミコレクションのCB1100TypeRと出会ってしまった！
文：中村浩史／写真：松川 忍／取材協力：ブリヂストンモーターサイクルタイヤ、SP忠男 上野店
CB1100R「G」
レイザーラモンRGさんの愛車
ホンダCB1100RSをベースに、ドレミコレクションがTypeRとして組み上げたコンプリートカスタム。外装パーツの総載せ替えと、前後ホイールをゴールドペイント、フレームの露出パートをラッピング。本来のCB1100Rは年式によって「RD」までだが、この車両は1100RGと呼びたい（笑）。
RGさんがこのバイクを選んだ理由とは？
憧れの絶版名車が現行車ベースで買えるって？
「初めてこのCB1100Rを見たのは2018年のモーターサイクルショーでした。やっぱカッコいいなぁ、でももう40年も昔のバイクだしなぁ、お高いだろうし、トラブルあったらパーツだってないだろうなぁ、と思ってたんです」
30年近いバイク歴のレイザーラモンRGさんは、もちろん1980年代初頭デビューのCB1100Rのことも知っているし、どれだけプレミアムでレアなバイクなのかもわかっている。
「実車なんて見たことがなかったし、あっても当時200〜300万円だったでしょ？ 現代でいうRC30とかRC213V-Sみたいなバイクだったよね。大好きな漫画『特攻の拓』でも、音速の四天王・真嶋が乗ってたなぁ！」
この10年ほど、ディアベルやスーパーDUKE-Rといったスーパーツインに乗っていたRGさん。久しぶりに国産4気筒に乗りたいな、だったらホンダ、空冷エンジン車がいいな、なんて思っていた時期でもあった。
毎日乗れるような絶版プレミアム名車
「そうしたら、ドレミコレクションさんに飾ってあった1100R、現行CB1100ベースだって言うから！ 試乗車に乗せてもらって、イッパツで気に入ったんです。ベースがCB1100だから、性能と信頼性は文句なし、僕わりとのんびり乗る人なんで、条件ドンピシャだった」
CBの新車をベースに、純正色ペイント済みキットつきで、決して安くはない買い物だったが、奥様も購入を快諾（笑）。前後17インチのCB1100RSをベースに、当初はハーフカウルだったが、本来は17インチ車には取り付け不可のフルカウルを、加工につぐ加工で組み上げた。左右ケースカバーも、実車のCB1100R風にゴールドペイントしてもらった！
「こんな憧れの名車を、毎日乗るような用途ででも使えるなんて信じられない！ 性能と信頼性は現行モデルで、スタイリングはCB1100Rですから。そんなの1100Rじゃないよ、ニセモンじゃん、っていう人も、思っていたより少ないですよ。それだけドレミさんのカスタムがよく出来てるってことですよね」
このタイプRを購入して、ますます走行距離は伸び、バイク好きが加速したというRGさん。行く先に駐輪施設があれば、収録やロケ先にだって、CBで行く。
「絶版名車ならチョー大事にしたい。でも僕は毎日のように走りたい！」
激チェンカスタムは、そんな願いだって叶うのだ。
各部装備・ディテール解説
ミラー、ウィンカーの再現度もすばらしい。本来なら前後17インチのRSには取り付け不可のアンダーカウルも加工して取り付けた。
CB1100に使用できるCB1100Rスタイルのアルミタンク。ボリュームのある形状、ペイントの再現度もお見事すぎる！税込13万2000円。
外装品の中でも、テールランプやウインカー、ミラーの再現度は、純正部品にうるさいCBオーナーも補修パーツとして購入するほど。
カスタムだけでなく整備にも気を配るようになったRGさん。この春にはSP忠男／上野店で前後タイヤをブリヂストン･バトラックスT32に交換。性能だけでなく、乗り心地も現行車レベルのCB1100Rだ！
レイザーラモンRGさんのバイク歴・プロフィール
レイザーラモンRGさん
1974年6月生まれ。熊本県出身。
大学時代に免許を取り、初の愛車はカワサキGPZ400Rだったというスジガネ入りのバイク乗り、RGさん。この10年ほど再びバイク熱に力がはいり、ドゥカティ･ディアベル→KTM1290スーパーDUKE-Rを経てCB1100TypeR、強引に呼ぶとCB1100RGを購入。他にもヨシムラスズキM250Rを所有、最近ベスパPX125を購入、フルレストアした！
文：中村浩史／写真：松川 忍／取材協力：ブリヂストンモーターサイクルタイヤ、SP忠男 上野店
