この記事では、同企画内で「750クラス(401~750cc)」にカテゴライズされる、国内メーカー製のアドベンチャー、クルーザー、ATスポーツモデルをまとめて紹介します。
Honda NC750X/NC750X Dual Clutch Transmission
H-016(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
2012年にNC700Xとして誕生。2014年にNC750Xへと進化し、2021年のモデルチェンジでエンジン、フレームなど、あらゆる面に手をいれて、大幅な進化を遂げた。
エンジン単体の軽量化と共に吸気・排気を変更し、電子制御スロットル(スロットルバイワイヤシステム)を搭載し、最高出力は従来モデルから4PSアップ。AT限定の大型自動二輪免許でも運転可能なDCTモデルも用意されている。
Honda Rebel 500
H-021(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
CBR500の471cc水冷並列ツインエンジンを搭載したアッパーミドルクラスのアメリカン・クルーザー。
2020年のマイナーチェンジで、ヘッドライト、ウインカーなどのLED化、メーターパネルにギアポジションインジケーターを追加し、前後サスペンション設定も変更。また、アシストスリッパークラッチ採用などによるクラッチの操作荷重低減などが施された。
Honda X-ADV
H-017(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
NC750系の基本メカニズムをベースに、DCTを活かしたスクーター的イージーライドと、オフロード向けの足回りを組み合わせて2017年に誕生したクロスオーバーモデル。
2021年のモデルチェンジでは、スロットルバイワイヤーを採用し、エンジンの細部見直しをはじめ、新フレーム、ライディングモードやスマホとの連携機能・HSVCS(Honda スマートフォン・ボイスコントロール・システム)などの装備も採用された。
YAMAHA Ténéré700
Y-012(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
本格的なオフロード走行を見据えたビッグオフローダー。
過酷なオフロードでの走破性を重視してスリムでコンパクト、しなやかな乗り心地を生む鋼管製ダブルクレードルフレームに、ストロークの長い倒立フロントフォーク、アルミ製スイングアーム&リンク式モノクロスサスペンションを装着。
エンジンにはMT-07系の688cc水冷並列ツインを採用、2次減速比の最適化で街乗りからオフロードまでをカバーする扱いやすさを実現。最新ラリーマシンを想わせるレーシーなスタイリングで、シート高875mmのフラットシートやスリムなタンク形状など、ライディングポジションの自由度の高さにも配慮している。
2022年モデルでは新たな排出ガス規制に適合させ、アルミ製アンダーガードも新形状となった。カラー&グラフィックも変更されている。
YAMAHA TMAX560 ABS/TMAX560 TECH MAX ABS
Y-013(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
2001年の初代デビューから、走り重視のコンセプトで進化を続けてきたATスポーツモデルのTMAX。モデルチェンジを受けた2022年型のTMAX560は、大胆に変わったフロントマスク、スマートフォン接続可能な7インチカラーTFTメーターを新搭載。電動調整式スクリーン、クルーズコントロールなどの装備を備える上級版のTECH MAXも設定。2022年モデルの発売日は、2022年7月7日だ。
SUZUKI V-Strom650 ABS/V-Strom650XT ABS
S-009(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
人気のミドルアドベンチャーツアラー・Vストローム650は、街中から高速道路、山岳路にいたるまで、走る道を選ばず長距離ツーリングを快適に楽しむことをコンセプトに開発されたオールラウンドモデル。
高回転域までのスムーズな出力特性が特徴の645cc水冷Vツインエンジンを、アルミ製のツインスパーフレームに搭載し、2段階から選択可能なトラクションコントロールを採用。高さを3段階に調整できる大型可変ウインドシールドや液晶のメーターパネル下に12Vアクセサリーソケットなど装備も充実。
モデルバリエーションはスタンダードとXTの2グレードで、外観上の大きな違いは、Vストローム650がキャストホイール、650 XTはワイヤースポークホイールを装着していること。さらに650 XTは、ナックルガードやエンジンアンダーガードなども標準装備。新排出ガス規制に適合した2022年モデルではカラー変更を受けた。
Kawasaki VULCAN S
K-016(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
カワサキ製クルーザーのブランド「バルカン」の名称を受け継ぐモデル。
ER-6系をルーツとするパワフルな649cc水冷並列2気筒エンジンを搭載、個性的でモダンなクルーザースタイルが特徴だが、バンク角が深くスポーティなライディングも可能。
2022年モデルは新排出ガス規制に適合し、マフラーデザインとレイアウトを見直し、ボディカラーも変更された。