スズキ「GSX-S1000GT」
本格的な大型ツアラーで、より快適により遠くへ
新しい大排気量スポーツツアラーとして「GSX-S1000GT」は2022年2月に発売された。最高出力150PSを発揮する998cc水冷直4エンジンや、軽量で高剛性のアルミフレームといった、抜群のスポーティさをもたらすメカニズムと、スズキ・インテリジェント・ライド・システムやクルーズコントロールといった、安全、快適なライディングを支援する最新の電子制御デバイスはベースとなる「GSX-S1000」から受け継いでいる。
長時間の高速走行におけるライダーの疲労を軽減できる上質なデザインで機能的なフルカウルや、スズキ初となるスマートフォン連携機能付の大画面フルカラーTFT液晶メーターなど、車名通りの「グランドツアラー」にふさわしい高い完成度を実現している。
スズキ「GSX-S1000」
モデルチェンジで見た目も中身も大幅進化
GSX-R譲りのパワフルなエンジンを活かした豪快な加速、専用フレームなどで実現した軽快なハンドリング、そして精悍で個性的なスタイリングを兼ね備え、2015年にデビューしたスズキGSX-S1000。現行モデルは2021年にモデルチェンジされたばかり。
まず目に付く特徴は、一新されたスタイリングにある。美しい曲面で構成されていた従来モデルのボディから一転、縦3眼レイアウトの六角形LEDヘッドライトが目立つフロントマスクや、エッジの効いた造形のタンクなどが印象的な、シャープなラインを組み合わせたデザイン。
GSX-R1000用から発展したエンジンは、カムシャフト変更や吸排気系の見直し、最高出力を148PSから150PSにアップ。高回転域まで爽快に伸びる魅力的なパワー特性も強調された。さらにスロットルバイワイヤなどの電子制御装備も採用されている。
スズキ「GSX-R125 ABS」
国内メーカー唯一の125ccスーパースポーツ
現在国産唯一の125ccスーパースポーツであり、GSX-Rシリーズの最小排気量モデルでもあるGSX-R125。排気量は小さくてもレーシーなフルカウルを備えるスリムだが堅牢なスチール製フレーム、パワフルなDOHC水冷シングルエンジンによって、本格的なスポーツライディングにも対応できる。
2020年3月にハザードスイッチを追加するなどのマイナーチェンジを受け、2021年モデルではカラーを変更。2022年モデルでは、エンジンを最新の平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応させたのが最大の変更点。最高出力、最大トルクの値自体は変わっていないが、いずれも発生回転数が500rpm高くなった。
また、スズキ創立100周年を記念した、MotoGPマシン・GSX-RRをモチーフにした特別色が2020年7月に発売されている。
スズキ「GSX-S125 ABS」
スポーツネイキッドGSX-Sの末弟
アグレッシブなスタイルとスポーティな走りで人気のスズキのスポーツネイキッド、GSX-Sシリーズの125ccバージョン。本格派の125ccスーパースポーツGSX-R125の水冷DOHCエンジンなどの基本メカニズムをベースに、GSX-Sシリーズらしいネイキッドスタイリングに仕上げたモデル。アップハンドル化などでポジション設定も変更して、気負わずライディングを楽しめるのも魅力のひとつ。
2022年モデルでは「GSX-R125」と同様に、エンジンを最新の排ガス規制に対応させている。また、「GSX-R125」とともにアンダーカウルの形状が変更されたのも特徴だ。
スズキ「GSX250R ABS」
扱いやすく快適なフルカウルスポーツ
スポーツ性重視のモデルが並ぶ最新の250ccフルカウルスポーツの中で、GSX250R ABSは異色の存在だ。
フレキシブルな特性や優れた燃費性能を実現した街乗り向きの248cc水冷並列2気筒エンジンや、大柄で安定感の高いボディと快適なライディングポジション設定によって、日常的な用途やツーリングで扱いやすく快適な乗り味まで備えている。同クラスのフルカウルを備えるスポーティなライバル達と比べて、使い勝手の良さに長けたモデルとなっている。
2020年12月のモデルチェンジでABSを搭載し、安全性を高めた。
スズキ「GSX-S750 ABS」
GSX-R750のエンジンをストリート用にチューニング
GSX-S1000の弟分として登場したミドルサイズのネイキッドスポーツ。スーパースポーツであるGSX-R750用をもとに、ストリートでの走りに合わせて低中速での力強さを重視してリファインされた水冷直4エンジンをはじめ、倒立フロントフォークやラジアルマウントキャリパーといったスーパースポーツ的な足回りに、トラクションコントロールやABSも装備。
GSX-S1000のイメージを受け継ぐスタイルと、バーハンドル化によるポジション変更と合わせて、軽快な走りを楽しめる。
現行モデルは2021年2月22日に発売された。カラーバリエーションは計3色となる。しかしメーカー発表の令和2年の排気ガス対応モデルに入っていないため、事実上、2021年モデルで生産を終了することになる。
スズキ「GSX-R1000R ABS」
King of GSX 最高峰スーパースポーツ
GSX‐R1000R ABSは、エンジンと車体が調和した「走る・曲がる・止まる」というスポーツバイクの魅力を、初代モデル登場の1985年以来の長い伝統と最新技術を融合させて追求したモデル。
サーキットでの勝利を目指すその高いポテンシャルは、ヨシムラSERT Motulチームの手で2021年6月に開催された世界耐久選手権ル・マン24時間に勝利するなど、世界中のレースで活躍していることでも証明されている。
2021年モデルは、カラーリングのみを変更。エンジン、車体や電子制御などの基本的メカニズムは従来モデルと同様だ。
まとめ:オートバイ編集部