ロケットカウルを装着して華々しくデビューしたホーク11。ホンダからロケットカウルを採用したモデルが発売されるのは、1985年に登場した限定モデルのGB400TT MKⅡ以来だろう。いまなぜこのような個性的なモデルを開発したのかを開発者たちにうかがった。
取材:オートバイ編集部
画像: 《インタビュー参加者》 田治健太郎氏(デザイナー)、櫻田哲太氏(アシスタントチーフエンジニア)、齋藤隼人氏(エンジン設計)、吉田昌弘氏(アシスタントチーフエンジニア)、大和風馬氏(完成車開発)、三木聡介氏(完成車開発)、倉澤侑史氏(エンジン開発)

《インタビュー参加者》
田治健太郎氏(デザイナー)、櫻田哲太氏(アシスタントチーフエンジニア)、齋藤隼人氏(エンジン設計)、吉田昌弘氏(アシスタントチーフエンジニア)、大和風馬氏(完成車開発)、三木聡介氏(完成車開発)、倉澤侑史氏(エンジン開発)

ホンダ「ホーク11」開発者インタビュー

画像: Honda HAWK 11 国内仕様車 総排気量:1082cc エンジン形式:水冷4ストOHC(ユニカム)4バルブ並列2気筒 シート高:820mm 車両重量:214kg 発売日:2022年9月29日(木) 税込価格:139万7000円

Honda HAWK 11
国内仕様車

総排気量:1082cc
エンジン形式:水冷4ストOHC(ユニカム)4バルブ並列2気筒
シート高:820mm
車両重量:214kg

発売日:2022年9月29日(木)
税込価格:139万7000円

「ホーク11は停車しているときの美しさにもこだわっています」

まずはアシスタントチーフエンジニアの吉田氏に開発コンセプトを尋ねた。

「現在オートバイに乗っているライダーの年齢層は、50歳代以上が中心になっています。まさにホーク11は、この年齢層をメインターゲットにして開発しました。ホーク11が誕生した背景には、〝CB1300シリーズやCB1100では、大きくて重すぎる〟と言う声が多く寄せられたからです。そして、この年代になるとそろそろ『上がりバイク』について考え始める年齢でもあります。そのようなことを踏まえてホーク11は、年配のライダーでも安心して乗れる〝上がりバイク〟として選択してもらうことも考慮しています。
 
上がりバイクなら大排気量でなくても…という声もあるでしょうが、50代以上の方は大型バイクをひとつのステータスとして捉えていますので、最後の1台もやはり大排気量を選ぶのではないかと考えました。それも750ccなどのミドルクラスではなく、リッタークラスです。それがホーク11のエンジンを1100ccにした理由でもあります」

画像1: ホンダ「ホーク11」開発者インタビュー

次にデザイナーの田治氏にスタイリングについて伺った。

「ホーク11の特徴でもあるロケットカウルですが、これは開発当初からすでに決まっていました。走りが楽しめるのはもちろん、『見て楽しむ、磨いて楽しむ』つまり停車している時でも満足感を得られることも重視しています。その要素の一つとして採用したのがFRPカウルです。今どき手間の掛かるFRPを採用することはほとんどありません。
 
しかし、ホーク11は国内限定モデルということで採用しました。FRPの証である繊維のザラザラ感をあえてカウル裏側に残すことで、ベテランライダーの心をガッチリと掴むことができると確信しています」

画像2: ホンダ「ホーク11」開発者インタビュー

さらにホーク11の塗装へのこだわりも語ってくれた。

「塗装の美しさにも注目してください。ボディに映り込んだ周りの景色、濡れたような艶、そしてツートーンカラーの塗り分けの境目などです。ホーク11は開発当初から単色のボディカラーは考えていませんでした。
 
なぜならツートーンカラーにすることでフロントカウルのボディカラーがサイドカバーへと繋がり、そして後方へ流れて行く。これにより水平基調のプロポーションを強調させることができるからです」

画像3: ホンダ「ホーク11」開発者インタビュー

最後に斬新なキャッチコピー「速くない、でも少し速い」の意味を倉澤氏に聞いてみた。

「ホーク11は、アフリカツインが搭載するパラレルツインの素材の良さを活かすようなセッティングにしています。出力モードを3モード(スポーツ、スタンダード、レイン)にすることで多くのユーザーが楽しめるようにしています。加えて214kgという車両重量も、このクラスではかなり軽い部類に入ると思います。
 
ホーク11はフレンドリーなスポーツバイクです。キツそうに見えるライポジも実はまたがるととても快適です。乗って楽しみ、見て楽しむ。是非ホーク11に一度触れてみてください。その魅力が分かっていただけると思います」

取材:オートバイ編集部

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