世界的なコロナ禍の影響もあって生産が遅れ、発売延期が決まってしまったダックス125だが、その魅力はいささかも曇ってはいない。プレスフレームに横型エンジンを組み合わせ、イージーライドを楽しめる期待のニューモデルだ。
文:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸

ホンダ「ダックス125」の特徴

画像: Honda Dax125 総排気量:123cc エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒 シート高:775mm 車両重量:107kg 税込価格:44万円

Honda Dax125

総排気量:123cc
エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒
シート高:775mm
車両重量:107kg

税込価格:44万円

イージーライドを楽しむゆったりレジャーバイク

ホンダはかつて50ccで全盛を誇ったレジャーバイクたちを続々と復刻させている。2018年に復活したモンキー125を皮切りに、スーパーカブC125CT125・ハンターカブを投入してきた。

そして2022年。ホンダが新たに復活させたのが、ここに紹介するダックス125。往年の人気モデル、ダックスST50のフォルムをそのまま現代に蘇らせ、ホンダ自慢の最新テクノロジーで、誰もが乗りやすく、気軽に付き合えるバイクに仕立てている。

最も目を引くのはフレーム。往年のダックス同様、T字型の鋼板プレス製バックボーンフレームを採用し、ダックスらしい胴長のスタイルを再現。中央に描かれる「Dax」ロゴも当時のものをオマージュしたものだ。

画像: ホンダ「ダックス125」の特徴

前後ホイールはグロムと共用で、フロントの倒立フォークも共用だが、愛らしい雰囲気は損なわれておらず、マッドガードの付いたシルバー塗装のフロントフェンダーは1969年に登場した初代ダックスを思わせる。

エンジンはロングストローク仕様の空冷123cc・OHCシングル。イージードライブに主眼を置いて、組み合わされるミッションは遠心クラッチの4速を採用。ダックスと言えばアップマフラー、というイメージを持つ人も多いと思うが、新生ダックス125もマフラーはアップタイプを採用。グラブバー形状も往時を偲ばせるものだ。

全体の雰囲気としては、1969年登場の初代ダックスと、その後登場したスクランブラースタイルの「エクスポート」のイイとこ取りをしたようなデザインで、見事に「ダックスらしさ」が凝縮されている。

ちなみに、このダックス125の価格は税込44万円で、モンキー125、C125、CT125と全く同じ。ホンダは悩ましい選択肢をまたひとつ増やしてくれたのだ。

画像: このモデルはオプション装着車。 リアビューはモンキー125にも似た印象だが、高くセットされたメッキ仕上げのグラブバーが、ダックスのDNAを表している。

このモデルはオプション装着車。

リアビューはモンキー125にも似た印象だが、高くセットされたメッキ仕上げのグラブバーが、ダックスのDNAを表している。

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