約2週間、ホンダ・GB350Sとのバイクライフを送った。総走行距離は812km。普段の街乗り&ツーリングで分かったGB350Sの特徴をお伝えしたい。
文・写真:西野鉄兵

普段使いをしてみて分かった「GB350S」のあれこれ

画像: 普段使いをしてみて分かった「GB350S」のあれこれ

灯火類

クラシカルなルックスだけど、灯火類はすべてLED。ヘッドライトはロービームでも照射範囲が広く、夜道でも安心だった。


画像: 灯火類

メーター

アナログのスピードメーターと液晶、インジケーターランプ類の組み合わせで見た目はすっきりとしている。

液晶部分では、時計と燃料計を常時表示。切り替えでオド・トリップA/B・平均燃費・瞬間燃費・残走行距離の目安・バッテリーの電圧の表示が行なえる。

エンジン回転数を表示するタコメーターは備わっていないものの、燃費計が充実していて便利。


画像: メーター

実測燃費・航続可能距離

2週間で、812.8km走行。給油は3度した。

【実測燃費】
給油1回目 135.2km÷3.94L=34.3km/L(街中と首都高の走行を半々くらい)
給油2回目 536.7km÷14.11L=38.0km/L(高速道路9割・一般道1割)
給油3回目 140.9km÷3.71L=37.9km/L(街中と首都高の走行を半々くらい)

今回はオール一般道でのテストはできなかったが、燃費は上々。油種はレギュラー。燃料タンク容量は15L。

2回目の計測では、東京~浜松の往復を無給油で走れた。燃費のよさとともに1タンクでの航続可能距離が予想以上だった。80km/hで走り続ければ40km/L越えも実現できそう。

メーターで表示できる平均燃費と実測燃費の差はほとんどなかった。


画像: 実測燃費・航続可能距離

ハイテク装備類

GB350Sは2021年7月に発売された新型車。見た目こそトラディショナルだが、ABSはもちろん、トラクションコントロールアシスト&スリッパークラッチといった現代の装備を搭載。トラクションコントロールは、オンオフの切り替えも可能。


画像: ハイテク装備類

エンジン・マフラー

エンジンは空冷SOHC単気筒。排気量は348cc。最高出力は15kW(20PS)を5500rpmで発生。最大トルクは29N・m(3.0kgf・m)/3000rpm。乗り味は、重厚感よりも軽快感が際立つ。

マフラーからは小気味いい音が響く。ノーマル状態でもけっこうな音量で、通勤で早朝や夜間に住宅地を走るのは少し気が引けた。


画像: エンジン・マフラー

足つき性

シート高は800mm。GB350Sのシートは先端が細身で脚は下ろしやすいのだが、その下のサイドカバーが張り出していて足つき性はスポイルされる。

身長175cm・体重70kgの私の場合、脚が太いこともあり、両足だとつま先までしか接地しない。数値以上に高く感じた。信号待ちなどでの不安はないが、跨ったままの取り回しは少しでも傾斜があると難しかった。

画像: ▲跨ったまま前後に動かそうとするとこのくらいは踵が浮いた。

▲跨ったまま前後に動かそうとするとこのくらいは踵が浮いた。


サイドスタンド

最近のホンダ車はサイドスタンドが短く、バイクが立ちがちな車種も多いが、GB350Sは、けっこう傾いた。多少の傾斜を気にせずに停められるので安心だ。センタースタンドも標準装備されている。


積載性

GB350Sはリアシートまわりがすっきりしていて荷物を積みにくいのかと思っていたが、グラブレールの隙間を活用することで、バイク用のシートバッグを上手く固定することができた。リアシート部分はフラットなので積載しやすい。

ヘルメットホルダーはオーソドックスな使いやすいものが備わっている。

文・写真:西野鉄兵

ホンダ「GB350S」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2175×800×1100mm
ホイールベース1440mm
最低地上高168mm
シート高800mm
車両重量178kg
エンジン形式空冷4ストSOHC単気筒
総排気量348cc
ボア×ストローク70.0×90.5mm
圧縮比9.5
最高出力15kW(20PS)/5500rpm
最大トルク29N・m(3.0kgf・m)/3000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式5速リターン
キャスター角27゜30′
トレール量120mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-19・150/70R17
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格59万4000円(消費税10%込)

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