カワサキ新型「Ninja ZX-25R」シリーズの特徴
ライディングモード&カラー液晶メーターを新採用! サスペンションをグレードアップした「RR」も追加
現在250ccクラス唯一の4気筒エンジン搭載車で、高回転での独特なサウンドとクラス最高の強力なエンジン、レーシーなフルカウルスタイルが人気の「Ninja ZX-25R」。今回発表された新型も、その魅力的なアウトラインは変わっていない。しかし注目ポイントは、新たなバリエーションとして最上級版の「ZX-25RR」が追加されたこと。
今回発表されたインドネシア仕様の「ZX-25R」シリーズ、エンジンに関してはユーロ4対応化とあるだけで、現時点で最高出力などは未公表。
大きく手が入れられたのはサスペンション。インナーチューブ径Φ37mmでSFF-BPタイプの倒立フロントフォークという基本構造はそのままに、プリロードアジャスターを追加している。
さらにリアサスペンションは、ピギーバック構造で圧側・伸側を独立調整できるなどのフルアジャスタブル機能を備え、細かなセッティングも可能なBFRC-Liteという、ハイグレードなユニットが標準装備された。
「ZX-25R」シリーズで共通の変更点としては、ライディングを支援する電子制御デバイスとして、これまでのパワーモードやトラクションコントロールに加え、新たにライディングモードも追加されたこと。これに合わせてメーターも、従来のアナログ回転計と液晶パネルの複合デザインだったものが、フルカラーの液晶メーターに一新。
コンパクトだが新機能に対応した多彩で見やすい表示で、用途や好みに合わせた表示モード選択も可能。最新モデルらしく、スマートフォンとの連携で利便性を高めるRideologyアプリにも対応する。
排気量を感じさせない存在感と、ニンジャ・シリーズ共通のスポーティさが魅力の「ZX-25R」のスタイリングも、基本的には従来と変わっていない。しかしウインカーは新たにLED化された。
スタイリング面で最も変わったのは、従来モデルではコンパクトに切り詰められたデザインだったマフラー。一転してサイズの大きなサイレンサーになりイメージが大きく変わった。
カワサキ新型「Ninja ZX-25R」シリーズのモデル一覧・カラーバリエーション
このような改良を施されて完成度を高めた新しい「ZX-25R」シリーズ。インドネシアでは、最上位モデルの「ZX-25RR」の他には、スタンダードモデルの「ZX-25R」が存在。スタンダードとはいえスリッパークラッチを備えるなど、充実した装備は従来モデルと変わっていない。
そして「ZX-25R」と「ZX-25RR」の間を埋めるモデルとして、専用カラーを与えられた「ZX-25R ABS SE」もある。ボディカラーが異なるだけでなく、クイックシフターも標準装備だ。なお「ZX-25R ABS SE」のみ車名にABSと入っているが、シリーズ全車にABSは搭載されている。
Ninja ZX-25RR
「ZX-25RR」のボディカラーは、日本国内向けのニンジャ・シリーズ各車でもおなじみの、WSBKのカワサキ・ワークスのZX-10RRレーサーを模した、KRTカラーとも呼ばれるレーシーなライムグリーンのみ。
Ninja ZX-25R ABS SE
「ZX-25R ABS SE」のボディカラーは、落ち着いた雰囲気のメタリックマットグラフェンスチールグレー、艶やかな色合いのキャンディパーシモンレッドの2タイプ。
Ninja ZX-25R
スタンダードな「ZX-25R」は、シンプルで精悍なメタリックスパークブラックの1タイプのみの設定だ。
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カワサキ新型「Ninja ZX-25R」シリーズの主なスペック
全長×全幅×全高 | 1980×750×1110mm |
ホイールベース | 1380mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 183kg/182kg(ABS SE) /180kg(スタンダード) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 249.8cc |
ボア×ストローク | 50×31.8mm |
圧縮比 | 12.5 |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.2° |
トレール | 99mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17・150/60R17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ310mmディスク・φ220mmディスク |
まとめ:小松信夫