BMW「M1000R」の特徴
BMWの四輪高性能プレミアムモデルとして長く支持されてきたMシリーズ。その二輪モデル第一弾として話題となった究極のスーパースポーツ「M1000RR」に続く、第二弾としてリリースされた「M1000R」。
スーパースポーツ「S1000RR」譲りのメカニズムで高性能を追求したネイキッドモデルとして、高く評価されている「S1000R」の上位モデルという位置付けにある。
新たに「M1000R」に与えられたメカニズムの中で、大きな変更点はエンジン。9月末に発表された2023年モデルの「S1000RR」と同じ、シフトカム機構を組み込んだ最新スペックの999cc水冷直4エンジンが搭載されたこと。
「S1000R」では165HPだった最高出力が、「M1000R」では210HPという「S1000RR」と変わらない大パワーに。ミッション4〜6速のギア比変更、二次減速比のショート化などの、これまで以上に豪快な加速を味わえるような味付けもされている。
前後サスペンションは、「S1000R」の上級モデルにも採用されているマルゾッキ製の電子制御タイプを標準装備し、ダイナミックダンピングコントロール・DDCによって制御される。ブレーキは「M1000RR」に準じたハイスペックなMブレーキが与えられ、ホイールも軽量な鍛造アルミをチョイス。
上級モデルのMコンペティションパッケージでは、さらに高強度で軽量なカーボン製ホイールを装備。
コンパクトなカラー液晶メーターそのものは「S1000R」と同じだが、盤面の表示デザインは見直されている。ライディングモードがレースプロモードの追加といった「M1000R」に合わせた設定となるなど、電子制御デバイスもより高度なものへと進化した。
スタイリングに関しては、ディテールの変更、質感や機能性を向上させるためのパーツ変更などはされているが、基本的なデザインは斬新なネイキッドであった「S1000R」から変わっていない。
しかし空力特性を向上させるため、スーパースポーツのようなウイングレットが新たに装着されたことで、よりスポーティでアグレッシブなイメージが増した。
BMW「M1000R」のモデルバリエーション
上級モデルとして用意されているMコンペティションパッケージでは、前述のようにカーボンホイールが装着されるだけでなく、外装パーツの多くもカーボン化されている。
スタンダードな「M1000R」のボディカラーは、Mシリーズの象徴ともいうべき白地にライトブルー・ブルー・レッドを組み合わせるライトホワイト / Mモータースポーツ。
「M1000R」の上級版であるMコンペティションパッケージでは、ベース色を黒に変えて精悍さを加えたブラックストームメタリック / Mモータースポーツ。それぞれ1タイプのみの設定だ。
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BMW「M1000R」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2090×812×NAmm |
ホイールベース | 1450mm |
シート高 | 840mm |
ステアリングヘッド角度 | 66° |
トレール | 96.3mm |
車両重量 | 199kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 999cc |
ボア×ストローク | 80×49.7mm |
圧縮比 | 13.3 |
最高出力 | 210PS/13750rpm |
最大トルク | 113Nm/11000rpm |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 16.5L |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・200/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ320mmダブルディスク・φ220mmディスク |
まとめ:小松信夫