2022年11月8日、ホンダはEICMA2022(ミラノショー)で、新型車「XL750トランザルプ」を発表しました。日本でも発売予定!

ホンダ「XL750トランザルプ」の特徴

画像: Honda XL750 TRANSALP 欧州仕様・2023年モデル 総排気量:755cc エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒 シート高:850mm 車両重量:208kg

Honda XL750 TRANSALP
欧州仕様・2023年モデル

総排気量:755cc
エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
シート高:850mm
車両重量:208kg

10年ぶりにその名が復活した快適オールラウンダー

まだ「アドベンチャー」というカテゴリーが生まれる前の1986年に初代が登場、翌1987年には国内でも300台が限定発売されたトランザルプは、激戦区である欧州のミドルクラスにおいて、長年にわたって絶大な存在感と人気を誇ってきた名機。大きなフェアリングを備え、高速道路でのロングクルーズも快適な上、オフロードでの高い走破性も確保。ステージを選ばないグランドツアラーとして定評を築いてきたモデルでした。

画像: Honda TRANSALP 600V 国内仕様・1987年

Honda TRANSALP 600V

国内仕様・1987年

その後2度のモデルチェンジを経て、最終的には700となったトランザルプは、2012年に惜しまれつつその生産を終えましたが、なんと! 今回そんな栄光の名前が復活したわけです。その名も「XL750 TRANSALP」!

上の初代モデルと見比べれば一目瞭然。今回登場した新型トランザルプのカラーは、初代のものをオマージュしているのです。「XL」という名前も、初代トランザルプが当時デュアルパーパスシリーズの一員で、XLシリーズにラインアップされていた、という歴史に裏打ちされたもの。ホンダがこのモデルに抱いている情熱と誇りがうかがえますね。

ホンダ「XL750トランザルプ」のカラーバリエーション

欧州仕様車のカラーバリエーションは3色、日本でも発売予定

画像: ロスホワイト(トリコロール)

ロスホワイト(トリコロール)

画像: マットイリジウムグレーメタリック

マットイリジウムグレーメタリック

画像: マットバリスティックブラックメタリック

マットバリスティックブラックメタリック

新型トランザルプのカラーは全3色。初代をオマージュしたトリコロールの「ロスホワイト」以外は、大人のアドベンチャーらしく、マットグレーとマットブラックというシックなラインアップとなっています。

また、この「XL750 TRANSALP」、発売時期や価格こそ未定ですが、国内導入が決定! ちょうどいいサイズ、ちょうどいいパワーで、快適でどこまでも走って行きたくなるアドベンチャーツアラーが欲しい、というライダーは注目です!

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ホンダ「XL750トランザルプ」の主要装備

画像1: ホンダ「XL750トランザルプ」の主要装備

エンジンはユニカムツイン、足回りのノウハウはアフリカツイン譲り

新型トランザルプに搭載されるエンジンは、先に登場したCB750ホーネットにも採用されている755cc、270度クランク採用の2気筒。CRF1100L アフリカツイン同様のユニカムツインです。パワーは91.8PS/9500rpmで、ホーネットと同等。これを新開発のスチール製ダイヤモンドフレームに搭載しています。

車体の左右には、吸気に渦を作って充填効率を高める、新開発の「ボルテックス・エア・フロー・ダクト」を採用。低中速から力強いトルクを発揮するよう仕上げられています。

画像2: ホンダ「XL750トランザルプ」の主要装備

電子制御系も充実。スロットル・バイ・ワイヤを採用し、ライディングモードもスポーツ、スタンダード、レインにグラベル(!)を用意。これに好みで設定できる「USER」を加えた5モードが用意されています。クイックシフターはオプションですが、スリッパークラッチは標準装備。

加えて、5インチの大型カラーTFTモニターは、Android、iOSデバイスに対応した「HSVCS(ホンダ・スマートフォン・ボイス・コントロール・システム)」を採用するなど、非常に多機能。装備面ではクラスをリードする充実ぶりです。

画像3: ホンダ「XL750トランザルプ」の主要装備

足回りも本格的です。フロントは左右のフォークに別々の機能を持たせた、ショーワ製の「SFF-CA」倒立フォークを採用。200mmという余裕のストローク量が、ステージを選ばない、高い走破性と快適な走りを実現します。

また、フロントホイールは21インチのスポーク。ブレーキもΦ310mmのペータルディスクをダブルで装備。これは上位モデルであるCRF1100L アフリカツインと同様のもの。撮影車はメッツラーのカルーを履いているようですが、タイヤもダート走行を視野に入れたものがチョイスされているようです。

画像4: ホンダ「XL750トランザルプ」の主要装備

リアディスクはΦ256mmのペータル、タイヤは18インチを採用しています。スイングアームはハイブリッド構造のアルミ製で、アフリカツインで培ったノウハウが惜しみなく投入されているあたりに、ホンダの意気込みを感じます。

ホンダ「XL750トランザルプ」の純正アクセサリーパーツ

画像1: ホンダ「XL750トランザルプ」の純正アクセサリーパーツ

アドベンチャーらしいアクセサリーも充実

アドベンチャーには必須なのが、トップボックスやパニアケースと言ったアクセサリーパーツ。新型トランザルプにも、純正アクセサリーが多数用意されているようです。その一部をご紹介すると…。

画像2: ホンダ「XL750トランザルプ」の純正アクセサリーパーツ

高速道路などでの巡航時に、ライダーを風圧から守ってくれる「トールスクリーン」。ロングツーリング派には欠かせないアイテムです。

画像3: ホンダ「XL750トランザルプ」の純正アクセサリーパーツ

トップボックスは50Lという大容量。ヘルメット収納もらくらくですし、タンデム時にはバックレストの役割も果たしてくれます。高品質な仕上がりにできるアルミプレートは別売。

画像4: ホンダ「XL750トランザルプ」の純正アクセサリーパーツ

パニアケースは右26L、左33L容量。長旅やキャンプツーリングにも困らない容量を確保しています。こちらもアルミプレートは別売扱い。取付には専用のステーが必要となります。

画像5: ホンダ「XL750トランザルプ」の純正アクセサリーパーツ

ほかにも、外観を精悍に引き締めるガードパイプ、LEDフォグランプ、ラジエターガード、クイックシフター、スキッドプレート、グリップヒーターなど、アドベンチャーバイクオーナーなら欲しいアイテムが勢揃い。海外ではアーバン、ツーリング、アドベンチャー、ラリー、コンフォートの5種類のパッケージでの販売となるようですが、国内ではどうなるか未定。こちらのラインアップにも注目したいところです。

画像6: ホンダ「XL750トランザルプ」の純正アクセサリーパーツ

国内販売がいつなのか、気になる価格はどうなのか、続報が入り次第お伝えしますが、ホンダの栄光のブランド名を背負うモデルだけに、その実力は相当なものだと思われます。今から国内導入に期待しましょう!

ホンダ「XL750トランザルプ」の公式動画・写真

画像: New 2023 XL750 Transalp Launch Film www.youtube.com

New 2023 XL750 Transalp Launch Film

www.youtube.com

ホンダ「XL750トランザルプ」の主なスペック

欧州仕様車の諸元

全長×全幅×全高2325×838×1450mm
ホイールベース1560mm
最低地上高210mm
シート高850mm
車両重量208kg
エンジン形式水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
総排気量755cc
ボア×ストローク87×63.5mm
圧縮比11.0
最高出力67.5kW/9500rpm
最大トルク75N・m/7250rpm
燃料タンク容量16.9L
変速機形式6速リターン
キャスター角27゜
トレール量111mm
タイヤサイズ(前・後)90/90-R21 M/C 54H・150/70-R18 M/C 70H
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmダブルディスク・Φ256mmシングルディスク

まとめ:松本正雅

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