ホンダ「CL500」の特徴
若者がターゲット、どのモデルとも異なる魅力満載のアーバン・スクランブラー出現
この新しい「CL500」、「Express Yourself」という開発コンセプトで若者をターゲットにして誕生した。オフロードスポーツとロードスポーツが未分化だった頃のオフロード向けモデルのデザインを取り入れた、いわゆるスクランブラースタイルが特徴。
「シンプル、ラフ、タフ」を追求するフォルムに、アップマフラー、ニーパッド付のタンク、フォークブーツといった、まさに1960年代にスクランブラーとして人気を集めたCLを想わせる、レトロなディテールが満載されている。
かつてオフロードを走るために生み出されたレトロなスクランブラースタイルは、現在では個性的な存在感を感じさせるのと同時に、混雑したストリートでも軽快かつ快適に走らせられる機能性も備えている。
開発を担当したプロジェクトリーダーの古瀬 博氏は「若者が日常の中で気軽に使って、生活の中に溶け込むようことを狙いました。他のホンダのどのモデルとも異なる魅力で、多彩な楽しみ方ができます」と語っている。
「CL500」のメカニズムのベースとなったのは、ミドルサイズのクルーザー「レブル500」。エンジンはレブルにも搭載されていた471cc水冷並列2気筒で、最高出力34.3kW、最大トルク43.4Nmという必要十分なスペック。専用設定のECUや加速重視の2次減速比によって、力強くスマートな加速を味わえる。ミッションは6速で、アシスト・スリッパークラッチも装備。
車体も基本構造はレブルから発展したもので、鋼管トレリスフレームに、ストロークの長いΦ41mm正立フロントフォークと、調整可能なリアツインショックを組み合わせる。ホイールサイズがフロント19インチ、リア17インチなのは、装着されるタイヤがブロックパターンなのと合わせてスクランブラーらしさを感じさせる。
前後ブレーキはもちろんABSで、軽いオフロードを含むさまざまな路面で優れたパフォーマンスを発揮するようにセッティングされている。
レトロなスタイルの「CL500」だが、レブルでも採用されていたものと同じヘッドライトをはじめ灯火類はオールLED。機能的なデザインの反転液晶を採用したコンパクトなメーターもレブルと共通のデザインだ。急ブレーキ時にハザードを自動点灯して危険を知らせる緊急停止信号 (ESS) テクノロジーも備えている。
ポジション設定はワイドでアップライトなハンドルバーをはじめ、ゆとりのあるサイズのシート、幅広で安定感の高いステップ、790mmという低いシート高など、さまざまな状況で扱いやすく快適なライディングを可能にするもの。ユーザーの好みや用途に合わせて選べる、アドベンチャーパック、トラベルパック、スタイルパックという、3タイプのアクセサリーパッケージも用意されている。
ホンダ「CL500」のカラーバリエーション
欧州市場でのボディカラーは、キャンディーエナジーオレンジ、マットローレルグリーンメタリック、キャンディカリビアンブルーシー、マットガンパウダーブラックメタリックの4タイプが用意された。
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ホンダ「CL500」の公式動画・写真
ホンダ「CL500」の主なスペック
諸元は欧州仕様車
全長×全幅×全高 | 2175×831×1135mm |
ホイールベース | 1485mm |
最低地上高 | 155mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 192kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 471cc |
ボア×ストローク | 67×66.8mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 34.3kW/8500rpm |
最大トルク | 43.4N・m/6250rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜ |
トレール量 | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19M/C 59H・150/70R17M/C 69H |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク |
まとめ:小松信夫