ホンダは2022年11月8日、かつて人気を博したモデルであるCLの名前とスタイルを現代に蘇らせた、レトロなスタイルのニューモデル「CL500」を公開し、2023年モデルとして発売することを発表した。

ホンダ「CL500」の特徴

画像: Honda CL500 欧州仕様・2023年モデル 総排気量:471cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:790mm 車両重量:192kg

Honda CL500
欧州仕様・2023年モデル

総排気量:471cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:790mm
車両重量:192kg

若者がターゲット、どのモデルとも異なる魅力満載のアーバン・スクランブラー出現

この新しい「CL500」、「Express Yourself」という開発コンセプトで若者をターゲットにして誕生した。オフロードスポーツとロードスポーツが未分化だった頃のオフロード向けモデルのデザインを取り入れた、いわゆるスクランブラースタイルが特徴。

画像1: ホンダ「CL500」の特徴

「シンプル、ラフ、タフ」を追求するフォルムに、アップマフラー、ニーパッド付のタンク、フォークブーツといった、まさに1960年代にスクランブラーとして人気を集めたCLを想わせる、レトロなディテールが満載されている。

画像2: ホンダ「CL500」の特徴

かつてオフロードを走るために生み出されたレトロなスクランブラースタイルは、現在では個性的な存在感を感じさせるのと同時に、混雑したストリートでも軽快かつ快適に走らせられる機能性も備えている。

開発を担当したプロジェクトリーダーの古瀬 博氏は「若者が日常の中で気軽に使って、生活の中に溶け込むようことを狙いました。他のホンダのどのモデルとも異なる魅力で、多彩な楽しみ方ができます」と語っている。

画像3: ホンダ「CL500」の特徴

「CL500」のメカニズムのベースとなったのは、ミドルサイズのクルーザー「レブル500」。エンジンはレブルにも搭載されていた471cc水冷並列2気筒で、最高出力34.3kW、最大トルク43.4Nmという必要十分なスペック。専用設定のECUや加速重視の2次減速比によって、力強くスマートな加速を味わえる。ミッションは6速で、アシスト・スリッパークラッチも装備。

画像4: ホンダ「CL500」の特徴

車体も基本構造はレブルから発展したもので、鋼管トレリスフレームに、ストロークの長いΦ41mm正立フロントフォークと、調整可能なリアツインショックを組み合わせる。ホイールサイズがフロント19インチ、リア17インチなのは、装着されるタイヤがブロックパターンなのと合わせてスクランブラーらしさを感じさせる。

前後ブレーキはもちろんABSで、軽いオフロードを含むさまざまな路面で優れたパフォーマンスを発揮するようにセッティングされている。

画像5: ホンダ「CL500」の特徴

レトロなスタイルの「CL500」だが、レブルでも採用されていたものと同じヘッドライトをはじめ灯火類はオールLED。機能的なデザインの反転液晶を採用したコンパクトなメーターもレブルと共通のデザインだ。急ブレーキ時にハザードを自動点灯して危険を知らせる緊急停止信号 (ESS) テクノロジーも備えている。

画像6: ホンダ「CL500」の特徴

ポジション設定はワイドでアップライトなハンドルバーをはじめ、ゆとりのあるサイズのシート、幅広で安定感の高いステップ、790mmという低いシート高など、さまざまな状況で扱いやすく快適なライディングを可能にするもの。ユーザーの好みや用途に合わせて選べる、アドベンチャーパック、トラベルパック、スタイルパックという、3タイプのアクセサリーパッケージも用意されている。

ホンダ「CL500」のカラーバリエーション

欧州市場でのボディカラーは、キャンディーエナジーオレンジ、マットローレルグリーンメタリック、キャンディカリビアンブルーシー、マットガンパウダーブラックメタリックの4タイプが用意された。

画像: キャンディーエナジーオレンジ

キャンディーエナジーオレンジ

画像: マットローレルグリーンメタリック

マットローレルグリーンメタリック

画像: キャンディカリビアンブルーシー

キャンディカリビアンブルーシー

画像: マットガンパウダーブラックメタリック

マットガンパウダーブラックメタリック

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ホンダ「CL500」の公式動画・写真

画像: New 2023 CL500 Launch Film www.youtube.com

New 2023 CL500 Launch Film

www.youtube.com

ホンダ「CL500」の主なスペック

諸元は欧州仕様車

全長×全幅×全高2175×831×1135mm
ホイールベース1485mm
最低地上高155mm
シート高790mm
車両重量192kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量471cc
ボア×ストローク67×66.8mm
圧縮比10.7
最高出力34.3kW/8500rpm
最大トルク43.4N・m/6250rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式6速リターン
キャスター角27゜
トレール量108mm
タイヤサイズ(前・後)110/80R19M/C 59H・150/70R17M/C 69H
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク

まとめ:小松信夫

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