SHOEI「オプティクソン」の特徴
次世代ヘルメット・SHOEI「オプティクソン」がいよいよ発売
SHOEIは2022年3月の大阪・東京モーターサイクルショーで、「OPTICSON(オプティクソン)」の試作品を公開した。ヘッドアップディスプレイを搭載し、ナビアプリと連携することで行き先を目の前に表示。“スマートヘルメット”とも呼べる次世代製品のデモ体験をしようと会場では来場者の行列ができていた。
それから約8カ月。その市販モデルの詳細が明らかとなった。
オプティクソンの主な機能
キャッチコピーは「CONNECTED TO THE FUTURE」。スマートフォンとヘッドアップディスプレイをBluetoothで接続し、専用ナビゲーションアプリによるルート案内や、電話発着信などの情報をヘルメットのディスプレイに投影することができる。
使用にあたっては、バイク専用ナビゲーションアプリ『ツーリングサポーター』の「プレミアムプラス」コースへの加入が別途必要(月額800円または年額8000円)とのことだ。
ヘッドアップディスプレイに表示できる情報は、目的地到着推定時間、目的地残距離、経由地到着時刻、経由地残距離、次の案内通知、交差点名称、時計、電話発着信。
視認性を妨げないサイズ・位置でライダーの視界に浮かび上がり、ライディングへの影響は最小限に抑えられている。チンガード中央には調光センサーを備え、周囲の明るさに応じてコンバイナの輝度を自動調整。任意に5段階の輝度調整や、クリア・スモークなどシールドの種類に応じた輝度を設定することも可能。
スピーカーやマイク、スイッチ類は、すべて標準装備。スイッチモジュールは、左の側部に備わる。音声入力、音楽鑑賞、ナビ音声時に音楽が小さくなる自動音量調整機能など、各スマートフォンに準じた機能が利用できる。インカム機能は搭載されていない。
オプティクソンの帽体・安全性
「オプティクソン」の規格はJIS規格。強靱なガラス繊維と有機繊維の複合積層構造をもとに、強い弾性を持つ高性能有機繊維をプラスしたAIM+構造のシェルを採用。スポーツモデルと同様な構造とし、安全規格を高いレベルでクリアした、とSHOEIは発表している。
内装は着脱可能。帽体の上部・後部には一般的なスポーツフルフェイスと同様にベンチレーション機構が備わる。シールドにはSHOEIの防曇シート「DRYLENS」を標準装備。
内蔵するバッテリーは、安全性を考慮した専用品となる。衝撃を受けた際、一般的なリチウムイオンバッテリーより発火の危険性が低いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。バッテリー本体やコネクタには防水加工が施されている。
万が一のアクシデント時に備えた緊急用ヘルメット取り外し機構「エマージェンシークイックリリースシステム」も採用。
オプティクソンの価格・販売について
「オプティクソン」の本体価格は税込13万7500円。専用バッテリーは税込1万1000円。ナビゲーションを使用する際は、ナビタイムジャパンが提供するナビゲーションアプリ「ツーリングサポーター」の有料会員登録(プレミアムプラス)が必要となる。
販売は、試験的にSHOEI Gallery各店で先行して2022年12月17日に開始予定。なお、製品の持つ機能を充分に活かすため、購入時には内装調整が必要。また、SHOEIはユーザーのスマートフォンでの利用が可能かなどを含め、試着走行を推奨している。
SHOEI Gallery以外での販売に関しては、後日決定次第発表される。
SHOEI「オプティクソン」のカラーバリエーション
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SHOEI「オプティクソン」の公式動画・写真
SHOEI「オプティクソン」の主な仕様
価格:本体 137,500円(税抜価格 125,000円)+OPTICSONバッテリー 11,000円(税抜価格 10,000円)
規格:JIS規格
サイズ:M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)
カラー:ルミナスホワイト、マットブラック
構造:HUDユニット内蔵、シェル構造:AIM+
附属品:OPTICSONバッテリーコード、コードホルダー、OPTICSON ACアダプター、チンカーテンDL、SHOEI DRYLENS 301、シリコンオイル、SHOEIロゴステッカー、防曇シート用ピン
※ナビゲーションを使用する際は別途(株)ナビタイムジャパンが提供するナビゲーションアプリ「ツーリングサポーター」の有料会員登録(プレミアムプラス)が必要
まとめ:西野鉄兵