CG:宮窪伸治
※本記事は月刊『オートバイ』2023年2月号に掲載されたものをWEB掲載用に再編集したものです。
ロードスターができればスクランブラーも派生可能?
CB750ホーネットをベースにしたネオクラシックモデルは、GBのようなロードスタースタイルの可能性が濃厚ではあるが、スクランブラーのCL750という線も十分考えられるだろう。予想CGでは、リアサスペンションをこだわってツインショックとし、フロントは正立フォーク+ブーツにしてみたが、ここまでやらなくてもヘッドライトやタンクなどの変更でスタイリッシュになるはずだ。また、GB750の派生という可能性もあり、そうであれば前後ホイールは17インチのままでもよさそうだ。
CLは、1962年に発売されたホンダの元祖オフロードモデルの名前で、最新モデルだと2023年に欧州でCL500、日本ではこれに加えてCL250も発売予定だ。もともとはオンロード車をベースとしたスクランブラースタイルで、500と250はレブルのエンジンと前側フレームを使用したものだが、ホーネットベースでもCL化は十分に可能と思われる。
ホーネットをベースにコストを抑えてネオクラシック化するのであれば、実現の可能性が高いのはGB750だが、スクランブラースタイルのCL750は、細部の仕立てこそ異なっても、GBにアップマフラーを追加すれば基本形はできるので、2023年デビューのCL500/250が大ヒットを記録するようであれば、スクランブラーの派生にも期待できそうだ。
ズバリ、ライバルはヤマハのMTファミリー?
1つのエンジンで様々なモデルをラインナップする「プラットフォーム戦略」をヤマハが打ち出したの2014年のことで、ネイキッドのMTシリーズをベースに多様なモデルをラインナップしている。特にCB750ホーネットが意識しているのは排気量の近いMT-07で、派生機種のビッグオフローダー、テネレ700にはXL750トランザルプをぶつけようとしている。となれば…ネオクラのXSR700に対抗するモデルとして、GB750、もしくはCL750が登場しても不思議はないのである。ちなみに、MT-07の派生モデルには他にもスーパースポーツのYZF-R7やロードアドベンチャーモデルのトレーサー700があるが、ひょっとしてこれらにも対抗するモデルが登場するのか!?
期待の高まるCL750だが、詳細は現在発売中の月刊『オートバイ』2月号でも詳細にご紹介しているので、詳しく知りたい人はぜひそちらも読んでみてください!