文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2023年1月6日に公開されたものを転載しています。
航続距離224マイル≒360km!! ローディング重量は200kgの働き者です!?
2021年暮れ、CAKEが2輪EVの実用車3機種の「:ワークシリーズ」を発表したのは記憶に新しいですが、この度新たに発表されたÅik(オイク)は、既存の:ワークシリーズだけでは埋まらなかった「ギャップ」を、解消するために作られたようなモデル・・・といえるでしょう。
オイクはペデレック(電動アシスト自転車)の仕様になっているため、使用するのに2輪用の免許を必要としません。2輪車や4輪車の立ち入りを禁止しているエリアの通行が可能で、駐車する場所をクルマよりも見つけやすいのも、オイクの大きなアドバンテージといえます。
オイクの特徴のひとつは、その航続距離の長さでしょう。搭載する750Whバッテリーは最大120kmの航続を可能にしていますが、なんとこのバッテリーは2個、または3個まで搭載できるので、3個積めば最大360km(容量2,250Wh)も走れることになります!
既存のペデレックの多くが、50数kmの航続距離であることを考えると、オイクの航続距離は驚異的なものといえるでしょう。なお乗員や荷物を引っ張るローディング重量は200kgなので、オイクはさまざまな「運搬」手段として利用することができるでしょう。
ステファン・イッターボーン(CAKE創業者兼CEO)
「オイクが:ワークシリーズのラインナップに加わったことで、輸送ソリューションを必要とするあらゆるビジネス向けに、電動2輪ソリューションの完全な品揃えを提供できます」
ところで「オイク」って、どういう意味の言葉?
構造に関しては、オイクは既存の:ワークシリーズのモデルであるÖsa(オサ)同様、モジュラーアルミニウムフレームを採用しているのが特徴であり、キャリア、バッグ、トレーラー、バスケットなどのオプションをニーズに合わせて、ユーザーが選択できるのも大きな魅力のひとつです。
2023年度からゴールドウインを通じて日本本格上陸するCAKE製品ですが、このオイクが日本市場に導入されるかどうかは今のところ不明です。米国での価格は6,470ドル≒86万6,100円で、CAKE公式サイトでの予約受付をすでに行なっています(出荷開始は5月を予定)。
なおオイクという名は他のCAKE製品同様、CAKEの本拠地があるスウェーデンのゴットランド島の古代言語で、「大きくて重い負荷」を意味するもの・・・とのことです。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)