文:オートバイ編集部/写真:井上 演
高い整備力とアイデアでユーザーにアプローチ
走れない状態の車両から整備力で魅力的な一台に
「バイクライフの生涯パートナー」の実現に向けて、買取、販売だけでなく幅広いサービス向上に取り組んでいるバイク王&カンパニー。2022年11月24日に9回目となるCSコンテストが開催された。
CSコンテストは、バイク王の社内コンテストで、ユーザーの期待を超える感動を提供し続ける企業であるため、また、社員のモチベーションを高める機会として、毎年開催している。
そのなかで、車両整備を担当するテクニカチームからなる「テクニカ部門」では、これまでバイク王の強みでもある絶版車をテーマに、整備力を競い合ってきた。そして今回は、全国に配置されているテクニカ5チームでSR400のレストアとカスタムを実施。整備費用は50万円まで。限られた条件下の中で、車両の選定からカスタムまで全行程を各チームで取り組み、個性的な5台のSRが完成させた。
その5台をバイク王社員と二輪専門誌の編集長による投票をおこない、その結果、つくばテクニカの1980年代レーサー風SRがグランプリに選ばれた。今回は、グランプリのSRを中心に5台のカスタムを紹介する。
製作・つくばテクニカ(グランプリ)
1999年式 SR400
80年代のレーサーイメージ、外装はワンオフで製作
1980年代のレーサーをイメージして製作されたSR400。見どころはなんと言ってもレーサー風イメージのインターカラーにペイントされた外装。アッパーカウルこそ市販品を加工したものだが、センターからアンダーカウル、シートカウルを型から作成し、成形、塗装仕上げまでを全ておこなっている。エンジンは分解測定からスタートし、ハイカム装着、クランクシャフトの調整などをおこない、1980年代らしさを意識してCRキャブが選択されている。