文:中村浩史/写真:富樫秀明
スズキ「GSX-S1000GT」ライディングポジション・足つき性
シート高:810mm
ライダーの身長・体重:178cm・80kg

810mmという低くはないシート高だが、シート前部のシェイプがよく、足が降ろしやすく足着きは170cm台のライダーなら心配ないはず。シート高がほどよく確保されているから、ヒザの曲がりもきつくなく長時間ライドも苦痛ではなかった。

スズキ「GSX-S1000GT」各部装備・ディテール解説

エンジン、フレームは旧GSX-R1000K5時代のものをベースとする点はKATANAと共通で、S1000とKATANAが兄弟車、やはりスマホリンク機能はS1000GTのみの装備となる。

エンジン、フレームは旧GSX-R1000K5系のユニットをベースにGSX-S用に設定。今回はGSX-S1000GTにのみ、タンデム側の快適性を上げ、サイドバッグ装着などの積載性も上げている。シートレールの高さを下げ、同じシート高でもシートクッション厚を確保している。

エンジン、フレームは旧GSX-R1000K5系のユニットをベースにGSX-S用に設定。今回はGSX-S1000GTにのみ、タンデム側の快適性を上げ、サイドバッグ装着などの積載性も上げている。シートレールの高さを下げ、同じシート高でもシートクッション厚を確保している。

フレームは先代モデルやKATANAと共通のアルミツインスパー。S1000GT専用のシートレールに、GTのみステップラバー付き。

Φ43mmのKYB製倒立フォークにブレンボ4ピストンキャリパーをラジアルマウント。サスペンションは圧側/伸び側の減衰力調整が可能。

イカツいデザインにお色直しされたフェイスデザイン。ヘッドライト、ウインカーやテールランプはすべてLEDが採用された。

カウルサイドにはMotoGPマシン的なウィングレットを装備。

スクリーンは角度や高さは固定されているが、風洞実験でライダー上半身へのプロテクト性を高めている。

アルミ製テーパーハンドルは、S1000GTのみトップブリッジ&ハンドルマウントをラバーマウント。手に伝わる振動を低減する。

左ハンドルスイッチにメニュー選択、設定用十字キーを配置。右スイッチにはハザードやクルーズコントロールスイッチを配置した。

S1000GT専用設計のリアシート回り。タンデムシートクッション厚を確保し、シート下にはETC車載器も標準装備した。
メーター
兄弟車GSX-S1000とまったく別のメーターを与えられたS1000GT。ギアポジション付きのフルデジタルメーターで、走行中のパワーモードやトラクションコントロール状態を表示し、オド&ツイントリップ、平均&瞬間燃費などを表示する。

さらにS1000GTのみ、スマホとBluetooth連携してアプリ「SUZUKI MySPIN」を使えば、スマホの地図表示、音楽再生、連絡先情報も共有できて、ヘッドセットで通話もできる! 通話はともかく、地図表示は便利この上なかった。


スズキ「GSX-S1000GT」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2140×825×1215mm |
ホイールベース | 1460mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 226kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 73.4×59mm |
圧縮比 | 12.2 |
最高出力 | 110kW(150PS)/11000rpm |
最大トルク | 105N・m(10.7kgf・m)/9250rpm |
燃料タンク容量 | 19L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25° |
トレール | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・190/50ZR17M/C(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 159万5000円(消費税10%込) |
【欧州の公式動画】GSX-S1000GT Features & Benefits | Suzuki
www.youtube.com文:中村浩史/写真:富樫秀明