アルファインダストリーズ×オートバイ カワサキ「GPZ900R」カスタムの特徴
ALPHA INDUSTRIES
1959年、テネシー州ノックスビルにて設立。アメリカ国防省の依頼により、軍用ジャケットの製作に着手し、現在はミルスペックにとどまらず、ストリートウエアとして年令性別問わず人気となっている。
アルファインダストリーズ公式のデモ車を製作
アルファはミリタリー好きな人にはもちろん、今ストリートでの人気ウエアとして、MA-1を中心に老若男女問わず支持されているブランド。1980〜90年代にもミリタリーブームはあったので、その時代から愛用している人もいるだろうし、昨年の映画『トップガン マーヴェリック』が大ヒットしたこともあり、その興奮と共に、最近になってミリタリージャケットを思わず新調してしまったという人も多いのではないだろうか。
そのアルファと月刊オートバイのコラボ企画を誌面で展開。アルファ公式のデモ車を制作しようということになり、ベースチョイスからスタート。「らしさ」にこだわりGPZ900Rをベース車両として選んだ。
用意したベース車両の程度が良かったこともあり、当初は純正のスタイルを可能な限り崩さず、ペイントを中心に仕上げていくことが計画されたが、アルファが伝統的の中に新しいものを取り入れる姿勢を持ったブランドだということで、カスタムの方向性を変更。「カスタムの今」を感じることができる要素も取り入れた車両を製作していくことになった。
協力メーカー&ショップのおかげで東京モーターサイクルショー2023に出展できた
方向性が定まったところで、アルファ側として取り入れたいパーツを検討。前後ホイールの交換が決定したことで、それらに合わせてパーツの選定がどんどんと決まっていった。
特徴的なペイントは、ベースをシャンパンゴールドでペイントし、次に0.2mmのゴールドフレークを入れた後にキャンディレッドでペイント。その後、ブラック部分、ゴールドライン部分と塗っていくのだが、塗装部分によっての段差を作らないように工夫されている。ロゴはステッカーを使用せずに全てエアブラシで描かれているので、塗装面はどこを触っても段差を感じるところは一切ない。
多くのメーカー、ショップの協力を得て、ここまでのカスタム車両が出来上がり、東京MCSに出展することができた。しかし、ハンドルまわりやブレーキ関係など、ショーの展示に間に合わせるために、手を入れることが出来なかったところもある。デモ車として、アルファの展示会やイベントでの出展など、活躍するのはこれからなので、手が入れられなかった部分は、今後、追加でカスタムする計画になっている。