文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸/モデル:梅本まどか
ホンダ「EM1 e:」特徴
バッテリー、充電器が付属したお値打ち価格
今後ますます厳しくなる排出ガス規制に対応することが難しく、存続が危ぶまれている原付一種モデル。その未来を担う存在として、今後の普及が期待されている原付一種相当のEVだが、ホンダが初の一般向け販売モデル「EM1 e:」の詳細を発表した。
簡単に着脱が可能な「モバイルパワーパックe:」1個を動力源とするこのスクーターは、1回の満充電で53km(30km/h定地データ)の航続距離を実現。都市部をメインとしたステージでのデイリーユースであれば、1日1回の充電で足りる仕様となっている。
スタイリングは水平基調のモノフォルムで、スッキリした、クリーンなイメージでまとめられている。気になる価格は、モバイルパワーパックe:と専用充電器が1個ずつ付属して29万9200円に設定。本格的な普及を狙った大バーゲン価格だと言えるだろう。
ホンダ「EM1 e:」ライディングポジション・足つき性
シート高:740mm
ライダーの身長:164cm
ポジションはオーソドックスな原付スクーターのもので、フラットフロアに両足を揃え、背筋を伸ばしたスタイルで乗車する。EVらしくマフラー等がなく、車体がスリムなので足つき性は良好。
ホンダ「EM1 e:」各部装備・ディテール解説
ホンダ「EM1 e:」開発者インタビュー
毎日を便利に変えてくれる1台です
このEM1e:は、毎日の便利な足として幅広い層の方々にお使いいただけるよう、取り回しのいいコンパクトなサイズに仕立てています。ただ、従来の原付スクーターのお客様にも違和感なく乗っていただくために、サイズを小さくし過ぎない、ちょうどいい大きさとしています。
使い方としては、通勤や通学に使いながら、帰りにちょっとしたお買い物などで寄り道をしても、途中で充電の必要に迫られないぐらいの航続距離を想定しています。原付一種モデルをご愛用下さっている方だけでなく、学生さんにも乗っていただいて、このモデルをきっかけに二輪の楽しさを知っていただけたら嬉しいです。ぜひ乗って、毎日を楽しんでください。
ホンダ「EM1 e:」主なスペック・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 1795×680×1080mm |
ホイールベース | 1300mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 740mm |
車両重量 | 92kg |
原動機形式・種類 | EF16M・交流同期電動機 |
定格出力 | 0.58kw |
最高出力 | 1.7kW(2.3PS)/540rpm |
最大トルク | 90N・m(9.2kgf・m)/25rpm |
動力用バッテリー | Honda Mobile Power Pack e: 1個 |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-12 44J・100/90-10 56J |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・ドラム |
製造国 | 中国 |
メーカー希望小売価格 | 車両・バッテリー・充電器のセット:税込29万9200円 |
車両のみ:税込15万6200円 | |
Honda Mobile Power Pack e:(バッテリー):税込8万8000円 | |
Honda Power Pack Charger e:(充電器):税込5万5000円 |
ホンダ「ベンリィ e:」「ジャイロ e:」「ジャイロキャノピー e:」の販売について
ビジネスモデルも一般市販!
EM1e:が一般向けに市販されるのに合わせて、同じモバイルパワーパックe:を動力源に使用するベンリィe:、ジャイロe:、ジャイロキャノピーe:のビジネスEVシリーズも一般販売を開始することが発表された。
文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸/モデル:梅本まどか