文:中村浩史/撮影:松川 忍
インディアン「FTRスポーツ」カラーバリエーション

ブラックメタリック

ホワイトライトニング/インディレッド
【アンケート】 あなたはどちらのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチッとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
投票ありがとうございました。
インディアン「FTRスポーツ」ライディングポジション・足つき性
シート高:780mm
ライダー身長・体重:178cm・80kg

シート高は780mmと国産ビッグネイキッドと同等。シートはトラッカー風の段つきシートで、ややカドがあるものの、足つき性は悪くない。乗った時の沈み込みは少なめだった。
インディアン「FTRスポーツ」各部装備・ディテール解説

エンジンは挟角60度の水冷Vツイン。アシスト&スリッパークラッチを装備し、スポーツ/スタンダード/レインと3つのパワーモードを選択することができる。

驚くべきは、アイドリング中に一定のエンジン油温になると2気筒のうちひとつを気筒休止させ、発熱を抑えること。兄弟モデルのスカウトに採用されていたメカニズムだ。

マフラーは2in1to2レイアウトで集合部に消音とキャタライザーのボックスを備える。2本のサイレンサーがスタイリングの要か。

ブレンボ製Φ320mmローターに、ラジアルマウントの4ピストンキャリパーを装備。バンク角応答型のABSを装備している。

リアブレーキもブレンボ製Φ260mmローターに2ピストンキャリパーの組み合わせ。タイヤは前後メッツラー・スポルテックだ。
スポーツはザックス製Φ43mmフロントフォーク、兄弟機種「FTR Rカーボン」はオーリンズ製を採用。ホイールトラベルは120mmを確保する。
本国仕様はザックスだが、日本仕様のFTR「スポーツ」はオーリンズ製リアサスが標準装備。プリロードと伸圧側の減衰調整が可能。

スポーツにはミニスクリーン、「FTR Rカーボン」にはヘッドライトカウルが標準装備される。スクリーンはゼッケンプレートイメージだ。

左ハンドルに画面切り替えやクルーズコントロール設定ボタンがセットされている。スイッチ操作感がやや不安定だった。

右ハンドルスイッチにキル&セル、画面モード切替えスイッチ(※上部の小さいレバー)を備える。

タンクカバー内前半にはエアボックスがあり、フューエルタンクは給油口から車体後方へ向かって、シート下まで伸びている。

シートカウルカバーつきのトラッカー型ダブルシートは、硬めの座り心地だが、そのぶん体のホールド性が高い。タンデム可能。

フレームと同じく、トレリス形スイングアームに、テールエンドリアフェンダーを標準装備。ショートテールによく似合う。
世界最高峰の機能を持つタッチスクリーンデジタルメーター
現行モデルのFTRスポーツ&Rカーボンのトピックが、4インチ(=約100mm)タッチスクリーン式メーターだ。まるでスマホのように指で画面切り替えが可能で、走行画面を2種類、さらにトリップメーターや燃費表示画面、ライドタイム&トリップ画面、パワーモード切り替え画面、各種設定画面を呼び出すことができる。ナビ画面にも切り替えられるが、日本仕様は対応していないのが残念。それでも走行方向を方角+角度で表示できる。





インディアン「FTRスポーツ」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2223×830×1297mm |
ホイールベース | 1524mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 227kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 |
総排気量 | 1203cc |
ボア×ストローク | 102×73.6mm |
圧縮比 | 12.5 |
最大トルク | 118N・m |
燃料タンク容量 | 12.9L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25.3° |
トレール | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17 58W・180/55ZR17 73W |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ260mmディスク |
メーカー希望小売価格 | 278万8000円~(消費税10%込) |
文:中村浩史/撮影:松川 忍