2023年7月15日に発売された史上最強の400ccスーパースポーツ、カワサキのNinja ZX-4R。ラムエア時には80PS! という驚愕のパワースペックが注目されがちだが、果たして走りのキャラクターはどんなものなのか? 街乗り、ツーリング、サーキットで徹底検証してみたぞ!
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」ライディングポジション・足つき性

シート高:800mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像: カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」ライディングポジション・足つき性

ZX-25Rと共通の車体だが、タイヤ外径とリアショック自由長の違いでシート高は15mm高い。しかし1Gでの沈み込み量が多く、実際の足着き性は大差なし。窮屈さのないポジションでツーリング適性も意外なほど高い。

カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」各部装備・ディテール解説

画像: 外観はZX-25Rのものを踏襲。ZX-4RRはシート高が800mmで、785mmの25Rより15mmほど高くなり、全長と全幅が10mm大きい。

外観はZX-25Rのものを踏襲。ZX-4RRはシート高が800mmで、785mmの25Rより15mmほど高くなり、全長と全幅が10mm大きい。

画像: サイレンサーは25Rよりも若干長いが、一見しただけでは識別は難しそう。サイドカバーのロゴは専用の「RR」となる。

サイレンサーは25Rよりも若干長いが、一見しただけでは識別は難しそう。サイドカバーのロゴは専用の「RR」となる。

画像: ZX-25R用よりボアを7mm、ストロークを7.3mm拡大した、398ccのDOHC4バルブ4気筒エンジン。最高出力77PS、ラム圧過給時80PSとスペックは最強だが、トルクが太く扱いやすい。

ZX-25R用よりボアを7mm、ストロークを7.3mm拡大した、398ccのDOHC4バルブ4気筒エンジン。最高出力77PS、ラム圧過給時80PSとスペックは最強だが、トルクが太く扱いやすい。

画像: 先に国内市販されているZX-25Rと同じ形状のサイレンサーを採用。消音対策の関係もあって、ZX-4RRのものは25Rより若干長くなっている。

先に国内市販されているZX-25Rと同じ形状のサイレンサーを採用。消音対策の関係もあって、ZX-4RRのものは25Rより若干長くなっている。

画像: ZX-4Rシリーズはショーワ製のSFF-BP倒立フォークを標準装備。国内で発売されるSEとRRは、ともにプリロード調整機構も標準で備わっている。

ZX-4Rシリーズはショーワ製のSFF-BP倒立フォークを標準装備。国内で発売されるSEとRRは、ともにプリロード調整機構も標準で備わっている。

画像: RRのリアサスはショーワ製のBFRC-liteが標準装備される。これはZX-10Rに採用されているものと同タイプのフルアジャスタブル。セッティングは専用。

RRのリアサスはショーワ製のBFRC-liteが標準装備される。これはZX-10Rに採用されているものと同タイプのフルアジャスタブル。セッティングは専用。

画像: クイックシフターのKQSはSE、RRともに標準装備。シフトアップ、ダウン双方向に対応しており、シフトダウン時にはブリッピングも行ってくれる。

クイックシフターのKQSはSE、RRともに標準装備。シフトアップ、ダウン双方向に対応しており、シフトダウン時にはブリッピングも行ってくれる。

画像: スチール製スイングアームの形状はZX-25Rと同様。前後タイヤは25Rより1サイズ太い。タイヤ銘柄はダンロップのGPR300だが、市販品より旋回性を高めた仕様。

スチール製スイングアームの形状はZX-25Rと同様。前後タイヤは25Rより1サイズ太い。タイヤ銘柄はダンロップのGPR300だが、市販品より旋回性を高めた仕様。

画像: 大きく見やすい、スクエアな4.3インチのカラーTFTメーターを採用。ライディングモードはスポーツ、ロード、レイン、ライダーの4種類を選択できる。

大きく見やすい、スクエアな4.3インチのカラーTFTメーターを採用。ライディングモードはスポーツ、ロード、レイン、ライダーの4種類を選択できる。

画像: メーター表示には2タイプあり、サーキット走行に便利なラップタイム計測機能を大きく表示した「サーキットモード」にも、好みに応じて切り替えが可能。

メーター表示には2タイプあり、サーキット走行に便利なラップタイム計測機能を大きく表示した「サーキットモード」にも、好みに応じて切り替えが可能。

画像: シート形状はZX-25Rと同様。スーパースポーツの割には肉厚で、ロングランでも苦にならない座り心地。タンデム部の座面はさすがにやや小ぶりだ。

シート形状はZX-25Rと同様。スーパースポーツの割には肉厚で、ロングランでも苦にならない座り心地。タンデム部の座面はさすがにやや小ぶりだ。

画像: シート下スペースはETC車載器がちょうど収まるくらいの容量。前後シートともに工具不要で着脱できる整備性の良さで、メンテナンス時には便利。

シート下スペースはETC車載器がちょうど収まるくらいの容量。前後シートともに工具不要で着脱できる整備性の良さで、メンテナンス時には便利。

カワサキ「Ninja ZX-4R SE」特徴

画像: Kawasaki Ninja ZX-4R SE 総排気量:399cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:800mm 車両重量:190kg 発売日:2023年7月15日 税込価格:112万2000円

Kawasaki Ninja ZX-4R SE

総排気量:399cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:800mm
車両重量:190kg

発売日:2023年7月15日
税込価格:112万2000円

国内に導入されるZX-4RのもうひとつのグレードがSE。これは純正アクセサリーを3点標準装備したグレードで、SFF-BPのイニシャル調整機構とクイックシフターのKQSはRRと同様に標準装備。リアショックはイニシャル調整機構のみのスタンダード仕様となる。

画像: スモークウインドシールド。RRを購入した場合は税込1万7820円でオプション購入可能。

スモークウインドシールド。RRを購入した場合は税込1万7820円でオプション購入可能。

画像: 万一の転倒時にダメージを軽減する、税込3万1020円のフレームスライダーを装備。

万一の転倒時にダメージを軽減する、税込3万1020円のフレームスライダーを装備。

画像: リアショックはBFRCライトではなく、イニシャルのみ調整可能なスタンダードタイプが装着されている。

リアショックはBFRCライトではなく、イニシャルのみ調整可能なスタンダードタイプが装着されている。

画像: シート下にはUSB電源ソケットを装備。本来は税込7238円の純正アクセサリーだ。

シート下にはUSB電源ソケットを装備。本来は税込7238円の純正アクセサリーだ。

カワサキ「Ninja ZX-4RR KRT EDITION」「Ninja ZX-4R SE」主なスペック・製造国・価格

《 》内は「Ninja ZX-4RR SE」

全長×全幅×全高1990×765×1110mm
ホイールベース1380mm
最低地上高135mm
シート高800mm
車両重量189《190》kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量399cc
ボア×ストローク57.0×39.1mm
圧縮比12.3
最高出力57kW(77PS)/14500rpm ラムエア加圧時:59kW(80PS)/14500rpm
最大トルク39N・m(4.0kgf・m)/13000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式6速リターン
キャスター角23.5°
トレール量97mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C 58W・160/60ZR17M/C 69W
ブレーキ形式(前・後)Φ290mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク
製造国タイ
メーカー希望小売価格115万5000円《112万2000円》(消費税10%込)

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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