各社がハイペースで高性能モデルを投入していく中、苦境にあえいでいたスズキが繰り出した渾身の一台がRG250Γ。45PSというパワーだけでなく、量産車世界初のアルミフレームなど、すべてが想像のはるか上を行く構成で、当時のライダーの度肝を抜いた。
文:オートバイ編集部/写真:松川 忍、オートバイ編集部

スズキ「RG250Γ」各部装備・ディテール解説

画像: レーサーのRG500Γをイメージしたカラーリングをまとったその姿は、市販車と言うよりレーサーに保安部品を付けたかのようだった。当時のイメージキャラクターには世界GP500ccチャンピオンのフランコ・ウンチーニを起用。ボディカラーはブルーとレッドの2色。

レーサーのRG500Γをイメージしたカラーリングをまとったその姿は、市販車と言うよりレーサーに保安部品を付けたかのようだった。当時のイメージキャラクターには世界GP500ccチャンピオンのフランコ・ウンチーニを起用。ボディカラーはブルーとレッドの2色。

画像: 市販車初のアルミフレーム「AL-BOX」を採用。当時は前例がなく、材料の手配から加工、表面仕上げなど、生産は苦労の連続だった。

市販車初のアルミフレーム「AL-BOX」を採用。当時は前例がなく、材料の手配から加工、表面仕上げなど、生産は苦労の連続だった。

画像: 空冷のRG250と同じボアストロークながら、最高出力は当時の自主規制上限の45馬力。ライバルを置き去りにするスペックを達成。

空冷のRG250と同じボアストロークながら、最高出力は当時の自主規制上限の45馬力。ライバルを置き去りにするスペックを達成。

画像: フロントには16インチホイールを採用。タイヤはGPレースイメージの強いミシュランが純正指定で、初期ロットはわざわざ空輸された。

フロントには16インチホイールを採用。タイヤはGPレースイメージの強いミシュランが純正指定で、初期ロットはわざわざ空輸された。

画像: リアサスペンションはリンク式モノショックの「フルフローター」を採用。スイングアームも角パイプのアルミ製だった。

リアサスペンションはリンク式モノショックの「フルフローター」を採用。スイングアームも角パイプのアルミ製だった。

画像: スクリーンの位置は意外に高く、ウインドプロテクション性もしっかり確保。ハンドルも思いのほか高いポジションにセットされる。

スクリーンの位置は意外に高く、ウインドプロテクション性もしっかり確保。ハンドルも思いのほか高いポジションにセットされる。

画像: メーターはレーシーな独立式。中央の3000rpmから始まるタコメーターが、このバイクのキャラクターを物語っている。

メーターはレーシーな独立式。中央の3000rpmから始まるタコメーターが、このバイクのキャラクターを物語っている。

画像: レーサーイメージのテールカウルにテールランプとウインカーをビルトイン。シングルシートカバーはオプション扱いだった。

レーサーイメージのテールカウルにテールランプとウインカーをビルトイン。シングルシートカバーはオプション扱いだった。

スズキ「RG250Γ」主なスペック・当時価格

全長×全幅×全高2050×685×1195mm
ホイールベース1385mm
最低地上高155mm
シート高785mm
車両重量131kg(乾燥)
エンジン形式水冷2ストパワーリードバルブ並列2気筒
総排気量247cc
ボア×ストローク54.0×54.0mm
圧縮比7.5
最高出力45PS/8500rpm
最大トルク3.8kgf・m/8000rpm
燃料供給方式キャブレター(VM28SS)
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角28°45'
トレール102mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-16 54S・100/90-18 56S
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・ディスク
当時価格46万円(1983年)

文:オートバイ編集部/写真:松川 忍、オートバイ編集部

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