文:オートバイ編集部
スズキ「Vストローム250SX」各部装備・ディテール解説

クチバシ状のフロントノーズや大型スクリーンが目立つ、Vストロームらしいスタイリング。最低地上高も205mmを確保し、ダートも楽しめる仕様となっている。

フロントからリアにかけて絞り込んでいくボディライン。シングルエンジンならではのスリムさがこのアングルだとよく分かる。

フレームはジクサー250用を共有するが、フロントを19インチ化し、スイングアームも延長、クロスオーバーらしい車体としている。

ジクサー250と共通の249cc油冷単気筒エンジン。低回転域で粘りのあるトルクを発生、中高回転域では気持ちの良い加速感を実現。

エンジンの燃焼室周りにオイルジャケットを設け、そこにオイルを通して冷却する「SOCS」という冷却方式を採用。

コンパクトなマフラーはツヤ消しブラック仕上げ。デュアルテールエンドカバーはつや有りのブラックとして質感を高めている。

正立フロントフォークはジクサー250と同じものだが設定は専用。フロントホイール径はオフロードなどで安定性の高い19インチ。

リアサスペンションのストローク量はジクサー250と同じだが、セッティングはVストロームSX専用になっている。

ステップはスチール製。上面のラバーにより、足に伝わる振動を低減。オフロード走行時はラバーを外すこともできる。

盾形のLEDヘッドライトはジクサーと同じタイプ。ウインカーはオーソドックスな電球で、レンズにはクリアを採用している。

シャープなデザインのシュラウドは上下に長いデザイン。ラジエターへの充填効率を高め、ニーグリップもしやすい形状だ。

反転表示の液晶ディスプレイは、デジタルスピードメーターとバーグラフ式タコメーター、ギアポジションや燃費計なども装備。

メーターの左横にはUSBソケットを装備。ナビやスマホ、アクセサリーなどの電源取り出しに便利な位置にセットされている。

オフロードテイストを高めてくれるハンドガードだが、手もとを走行風から守ってくれるので、ツーリング時にも重宝する。

ジクサーよりもやや大柄になった車体を活かし、シートはゆったりしたサイズでセパレートデザイン。快適な乗り心地を実現。

テールランプはLEDで、形状はベースとなったジクサーと同じタイプ。積載に便利な、堅牢なリアキャリアも標準装備される。
スズキ「Vストローム250SX」純正アクセサリーパーツ

Vストロームシリーズの一員らしく、純正アクセサリーも多数ラインアップ。旅をより快適にしてくれる。

フォグランプなどを装着するのに便利なアクセサリーバーは税込1万5400円。エンジンガード機能はない。

定番のグリップヒーターは税込3万3000円。グリップ全周を温めるタイプで、3段階の温度調節が可能。

標準のシートより25mm座面を下げられるローシートは税込2万5520円。表皮はブラック仕上げとなっている。

トップケースは27リットル容量で、ヘルメットも収納可能。価格は税込1万9800円、アダプターは別売。
スズキ「Vストローム250SX」主なスペック・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2180×880×1355mm |
ホイールベース | 1440mm |
最低地上高 | 205mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 164kg |
エンジン形式 | 油冷4ストSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 76.0×54.9mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 19kW(26PS)/9300rpm |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/7300rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜00′ |
トレール量 | 97mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19M/C 57S・140/70-17M/C 66S |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
製造国 | インド |
メーカー希望小売価格 | 56万9800円(消費税10%込) |
文:オートバイ編集部