文・写真：中村浩史
第13回 若桜鉄道「隼駅まつり」レポート
4年ぶりの8月開催にハヤブサ1000台オーバー！
2008年「8月8日はハヤブサの日」って、ミスター・バイクが得意の語呂合わせで宣言をし、鳥取・若桜鉄道「隼駅」で開催されたハヤブサミーティング。8月6日発売の2008年9月号に告知掲載して、わずかその2日後の8月8日に7台のハヤブサが集まったのがこのミーティングの始まり。
翌2009年には、地元有志による「隼駅を守る会」がジョイントして、正式にイベントとしてスタート。第1回「隼駅まつり」には200台のハヤブサが集結。隼駅前でのイベントだったため、200台のハヤブサは、隼駅の向かい側にある隼小学校に移動して「隼」の人文字を作ったのでした。
それから、回を重ねて13回。「隼駅まつり」は、2020年にコロナ禍で中止、2021年は実際に集合することを避けてのライブ配信、そして2022年は8月開催を延期しての10月開催だったから、4年ぶりに「ハヤブサの月」である8月に開催となりました。いよいよ、イベント受付スタートの9時を待たずに、普段は（きっと）静かな町に、続々とハヤブサが集まり始めました。
隼駅まつりの会場は、隼駅からバイクで10分ほどの距離にある船岡竹林公園。隼駅まつりに慣れたメンバーは、前日やイベント開催前に隼駅にご挨拶。地元のみなさんが交通整理までしてくる中「歓迎 隼ライダー」バナーの下、雰囲気のいい木造駅舎でワンショットを撮るのがお約束です。
会場となった船岡竹林公園には、いるわいるわ、見渡す限りのバイクたち。イベントの主役であるハヤブサはもちろん、やはりスズキ車が多く、もちろんそれ以外もたくさん。
次々とイベント参加者がやってくるから正確な数はカウントできないんですが、だいたいの感覚で、全参加車のうち、隼は6割～7割、といったところでしょうか。主催者によると、この日のバイク来場台数は約2300台というから、1000台以上1500台未満くらいのハヤブサがいた計算になります。それにしてもスゴい数のバイク、そしてハヤブサの姿に圧倒されます。
そして、そのハヤブサの内訳をだいたいの感覚でみると、第二世代が一番多く6割はいたように思えました。次いで第一世代が3割、それから第三世代が1割、といった順で、いやもう少し第三世代が多かったかな。
中には25周年記念限定車の姿も数台あって、オーナーさんは第一次抽選に申し込み、ギリギリこのイベントに間に合った、のだそうです。
それにしても天候に恵まれたとはいえ、暑かった！ この猛暑の中での開催も4年ぶり、ってことになります。
ちなみにこの「隼駅まつり」はスズキのイベントではなく、八頭町の町おこしイベントのひとつ。そのイベントにスズキが協力して、集まるハヤブサオーナーをケア、イベント出展という形で参加している、という関係です。
八頭町にとっては、年に一度バイクが数千台集まる町おこしに、スズキにとってはハヤブサオーナーのケアにと、ウィンウィンの関係なんですね。
若桜鉄道･隼駅で記念撮影
隼駅祭り会場からバイクで10分ほどの若桜鉄道･隼駅。祭り開催の日曜には、朝から駅舎とのツーショットを撮りたいオーナーが大行列！ チームカガヤマは土曜のうちに撮影にお邪魔したそうです。
スズキ鈴木俊宏社長も来場
駅まつりではおなじみ、スズキ鈴木俊宏社長も来場。ステージでの挨拶の前には、会場に出展していたブース1軒1軒にあいさつに回っている姿が印象的でした！
ハヤブサ専用オイルだって⁉
隼駅祭りの日に発表。ハヤブサのエンジン特性に特化 ！
「隼」という名のエンジンオイル、もちろん他車種にも使用可能だが、ハヤブサのエンジン特性に合うオイルとして開発されたという。
「ハヤブサはオイル交換後500kmくらいでシフトタッチが硬く、信号待ちでニュートラルに入りにくい傾向がある。それを防止するオイルです」とは発売元ヨロストの長瀬社長。
3000km走行での粘土低下がほとんどない、高性能添加剤入りの化学合成オイルとのことで、このハヤブサオイル、売り上げから1Lにつき23円を隼駅を守る会に寄付するそうです！
10w‐40／10w‐50 価格：8823円／4L
問い合わせ：ヨロスト
