400スポーツクラスではV4エンジンを持つVFRを前面に推していたホンダだったが、市場の声に応えるかたちで、最高峰の性能を持つ4気筒スーパースポーツも投入する。それがCBR400RR。現代に繋がる「RR」シリーズの元祖である。
まとめ:オートバイ編集部
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ホンダ「CBR400RR」各部装備・ディテール解説

初期型のカラーはトリコロールとブラックの2色。前モデル・CBR400Rの名残で、テールカウルには「ハリケーン」のペットネームも入っている。

ロッカーアームを廃した直打式バルブの採用でコンパクトなヘッドを実現。カムギアトレーンも採用し59PSのハイパワーを達成した。

ヘッドパイプとスイングアームピボットをまっすぐ結ぶ、高剛性アルミツインスパーフレームは目の字断面の六角形構造。

サイレンサーはアルミ一体成型で、当時としては珍しいもの。ステーには肉抜き穴が施され、徹底した軽量化をアピール。

フロントのブレーキは296mm径のダブルディスクに、ピンスライド式の2ポットキャリパーの組み合わせ。パッドは焼結タイプ。

アルミ製スイングアームは上部にサブフレームを持つ一体成型で、横から見たときの形状から「トライアーム」と呼ばれた。

中央にタコメーターをスポンジマウントして、スピードメーターは別体式で左端にレイアウト。レッドゾーンは1万4500回転から。

丸目2灯のテールランプがスポーティなイメージを強調。テールカウル内には十分な大きさの小物入れスペースも用意された。
ホンダ「CBR400RR」主なスペック
全長×全幅×全高 | 2020×690×1110mm |
ホイールベース | 1370mm |
最低地上高 | 120mm |
シート高 | 765mm |
車両重量 | 179kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 399cc |
ボア×ストローク | 55.0×42.0mm |
圧縮比 | 11.3 |
最高出力 | 59PS/12500rpm |
最大トルク | 4.0kg-m/10000rpm |
燃料供給方式 | キャブレター(VG04) |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25゜15′ |
トレール量 | 95mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/60R17・150/60R18 |
当時価格 | 69万9000円(1988年) |
まとめ:オートバイ編集部