スタンダード発表からわずか2日で追加登場!
精悍さを大きくアップして、新型のMT-09が登場したばかりですが、それからわずか2日後の2023年11月2日に、なんとその上級バージョンである「SP」が早くも追加になりました。もともとMT-09には「SP」が設定されていたこともあって、新型MT-09のスタンダードの発表を見ながら「そのうちSPも…」と思っていた方も多いとは思います。が、まさかこんなにも早く登場するとは思いませんでした…。早速その詳細を見ていきましょう。
スタイリングは、これまでのSPと同様に、ブラック、シルバー、ブルーをあしらった精悍なカラーリングを採用。ヤマハのスポーツモデルのフラッグシップである、YZF-R1Mを思わせるカラーリングで、プレミアム感にあふれたスタイリングとなっています。
従来型もなかなか個性の強いお顔立ちでしたが、今度の新型もかなり独創的。ツリ目風のDRL(デイタイムランニングライト)が鋭い眼光を放っていますが、その上に小型のLED2眼ヘッドライトを装備しています。ちなみにこのヘッドライトは、先に発表されたXSR900GPに採用されていたものとよく似ています。おそらくは同じユニットではないでしょうか。
3.5インチと小ぶりだったメーターは5インチのカラーTFTに変更され、スマホとつながる機能など、機能面も大幅に充実しました。今回登場したSPも、そのあたりの基本装備はスタンダードのものを踏襲しています。
パフォーマンスを大きく高める専用装備の数々!
そして、このSPには前モデル同様、パフォーマンスを大きく高めてくれる専用アイテムが多数装備されています。まずはフロント。KYB製の41mmフルアジャスタブル倒立フォークは、アウターチューブをゴールド仕上げに変更。インナーチューブにはDLCコートも施され、スムーズな動きに磨きをかけています。また、ブレーキキャリパーにはブレンボの「Stylema」を採用しています。
そしてリアショックにはオーリンズを採用! リモート式のプリロードアジャスターも備えたフルアジャスタブルタイプで、パフォーマンスの向上だけでなく、オーナーの所有感も大きく高めてくれるアイテムです。ちなみにスイングアームはアルミの素地を活かしたシルバー仕上げ。この辺もR1Mを思わせる仕立てですね。
ライディングモードに「TRACK」追加、スマートキーも!
今回からスタンダードにもスポーツ、ストリート、レインの3つのライディングモードが備わっていますが、SPには新たに「TRACK」モードを追加。サーキット走行時に想定される状況に合わせて、4つのメニューを設定しています。エンジンブレーキマネージメントやブレーキコントロールの設定も可能で、リアのABSも解除でき、本格的なサーキット走行も視野に入れた仕様となっています。
さらに! SPではなんとスマートキーシステムも追加。パフォーマンスだけでなく、使い勝手に優れた豪華装備まで追加して、MTシリーズのトップモデルにふさわしい内容を誇っています。
研ぎ澄まされた鋭いハンドリングと豪快なパワーは「トルク&アジャイル」というMTシリーズのコンセプトをさらに発展させたもの。現時点では国内導入に関するインフォメーションはありませんが、導入に大いに期待したい1台です。さらなる情報は12月1日発売の月刊『オートバイ』1月号でもお届けしますので、ぜひご期待ください!
MT-09SPの写真・動画
MT-09SPの主なスペック
※諸元は欧州仕様車
全長×全幅×全高 | 2090×820×1145mm |
ホイールベース | 1430mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 194kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 890cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.1mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 87.5kW(119PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°40′ |
トレール量 | 108mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ298mmダブルディスク・Φ245mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |