2023年秋に発表・発売された400ccクラスの新型バイク
普通自動二輪免許で運転できる! 400ccには街乗りもツーリングもしやすい万能モデルが多い
普通自動二輪免許で運転できる400cc未満の車両は、日本では昔から人気のあるカテゴリー。ただメーカーの車両開発がグローバル化していくなかで、下火になった期間もあった。2021年には超ロングセラーのヤマハSR400が生産終了し、2022年10月にはホンダの名車CB400SF・CB400SBがこちらも長い歴史に幕を下ろした。
しかしいま、再び面白くなろうとしている!
400cc・4気筒モデルは、CB400SF/SBとバトンタッチするかのように、カワサキが「Ninja ZX-4R」シリーズを発売。ジャパンモビリティショーではNinja誕生40周年を記念したモデル「Ninja ZX-4RR 40thアニバーサリーエディション」も発表された。
そんなカワサキは続くEICMAで、並列2気筒エンジンを搭載した「Ninja 500」と「Z500」を発表。これらは日本では排気量を下げて、新型「Ninja 400」「Z400」として導入されるかもしれない。
ホンダは、2気筒の400ccモデルをリニューアル。EICMAで初公開されたニューモデル「NX500」と新型「CBR500R」は、それぞれ国内では「NX400」・新型「CBR400R」として販売予定だと発表された。「NX400」は現行モデル400Xの後継だと考えられる。ちなみにEICMAでは「ホーネット500」も発表されたが、こちらは現在のところ400cc化して国内販売するというアナウンスは出ていない。
さらに海外メーカーの世界戦略車にも注目。ハーレーダビッドソンは、初めて普通自動二輪免許で運転できるモデル「X350」を2023年10月23日に発売。また長年大型車のみのラインナップだった英国・トライアンフも新型車「スピード400」「スクランブラー400X」を発表。2024年1月に発売予定で、予約はすでに10月23日から受付中だ。いずれも国内メーカーとの競争を強く意識したであろう魅力的な価格設定となっている。
そしてオーストリアのKTMも新型「390 DUKE」を日本に導入することを11月9日に発表した。
400ccクラスは法定車検が必要となるが、扱いやすさと、高速道路でも不自由のないパワーを兼ね備えていて、日本の道路環境にも適している。
今後さらなるニューモデルが加わるかもしれない。2024年はヨンヒャクが熱い年となりそうだ!
文:西野鉄兵
紹介したバイクの詳しい記事 一覧
各モデルの詳しい情報やカラーバリエーション・スペックなどはそれぞれの記事をご覧ください。