ホンダ「CB1000 SUPER FOUR」各部装備・ディテール解説

強靭な筋肉を思わせる大きなタンクとテールカウルが生み出す、抑揚の効いたボディがライダーの心をクギ付けにした。

エンジンと18インチホイールを実際に配置してからボディの各パーツを仕上げていくという手法で生み出された、彫刻のようなスタイル。

ボリュームあるタンクが作り出すダイナミックなフォルムは、ライダーに興奮と感動を与えるもの。初期型のボディカラーは2色。

CBR1000F譲りのインライン4は998cc。あえて空冷風のダミーフィンを設けず、ブラック塗装で武骨に仕上げることでカタマリ感を表現している。

エキゾーストは4-2-1の180度集合。真円タイプのアルミサイレンサーは4.5Lという大容量で高い消音効果を発揮した。

フロントフォークはRC30の技術を取り入れたΦ43mmの正立タイプを採用。その影響かクイックリリース機構も備わっていた。

ヘッドライトはオーソドックスな丸目1灯。メーターケースはブラック仕上げとされ、ウインカーは大きな異形角形タイプを採用。

Φ96mm径のアナログメーターを装備し、その下に水温計をレイアウト。スピード、タコメーターにはステンレスリングが付く。

ブラックアウトされたサイドカバー上の車名ロゴに「SUPER FOUR」の名はなく「PROJECT BIG 1」のレタリングが入る。

テールカウルは後端を跳ね上げたデザインとして躍動感を表現。シート座面は広くフラットな形状で、シート高は800mm。
ホンダ「CB1000 SUPER FOUR」主なスペック・当時価格
全長×全幅×全高 | 2220×785×1130mm |
ホイールベース | 1540mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 260kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 77.0×53.6mm |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 | 93PS/8500rpm |
最大トルク | 8.6kgm/6000rpm |
燃料タンク容量 | 23L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 27°00′ |
トレール量 | 111mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R18 59V・170/60R18 73V |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
当時価格 | 税別92万円(1992年) |
まとめ:オートバイ編集部