ヤマハ「PG-1」の特徴
アンダーボーン業界、激震!? ヤマハ「PG-1」登場
原付二種クラスの排気量およびアンダーボーンスタイルということで、否が応でも比較してしまうのがホンダのクロスカブ110とCT125 ・ハンターカブ。車体構成的にはクロスカブ110に近いようだが、よりアクティブな見た目で、スタイリングはハンターカブに近いともいえる。ただ独自性も高く、「デザインのヤマハ」と感じさせる部分が多々ある。
空冷単気筒エンジンの排気量は114cc。クロスカブの110ccでもなく、CT125・ハンターカブの123ccでもない114cc。ボア×ストロークは50.0×57.9mmとショートストロークな設定となっており、タイヤマハの公式動画を見る限り、なかなか元気な走りをしてくれそう。国内のプロモーションビデオでは見たことのない川渡りや砂浜爆走シーンなどもあるので、ぜひ見ていただきたい。
その他、装備としては160km/hまで表記されるスピードメーターやシフトインジケーターも装備。足まわりは前後16インチホイールにブロックタイヤを装着。ブレーキはフロントのみディスクブレーキを採用し、リアはドラムブレーキとなっている。シートは前後分割タイプとなっているが、タンデム前提の作りで、パッセンジャーも掴みやすそうなグラブバーも装備。
ヤマハ「PG-1」の動画・写真
ヤマハ「PG-1」のカラーバリエーション
現地のタイでは4色のボディカラーが発表されている。
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ヤマハ「PG-1」のスペック・価格|ライバル車と比較
ヤマハ PG-1 | ホンダ クロスカブ 110 | ホンダ CT125 ・ハンターカブ | |
全長×全幅×全高 | 1980×805×1050mm | 1935×795×1110mm | 1965×805×1085mm |
ホイールベース | 1280mm | 1230mm | 1260mm |
最低地上高 | 190mm | 163mm | 165mm |
シート高 | 795mm | 784mm | 800mm |
車両重量 | 107kg | 107kg | 118kg |
最小回転半径 | 2.0m | 2.0m | 2.0m |
エンジン形式 | 空冷4ストOHC単気筒 | 空冷4ストOHC単気筒 | 空冷4ストOHC単気筒 |
総排気量 | 114cc | 109cc | 123cc |
ボア×ストローク | 50.0×57.9mm | 47.0×63.1mm | 50.0×63.1mm |
圧縮比 | 9.3 | 10 | 10 |
燃料タンク容量 | 5.1L | 4.1L | 5.3L |
キャスター角 | 26°30′ | 27°00′ | 27°00′ |
トレール量 | 83mm | 78mm | 80mm |
価格 | 6万4900バーツ ≒約27万2000円 | 税込36万3000円 | 税込44万円 |
同タイプ、勝手にライバルモデルとしたホンダクロスカブ110、CT125・ハンターカブと見比べてみると、大体が2台の中間的数値。前述のとおりショートストロークの元気なエンジンや軽量な車体(クロスカブと同じ車重)、190mmという最低地上高など、街中だけでなく、様々なシーンでキビキビした走りを実現してくれそうだ。
現地での販売価格を日本円に換算すると、値段は魅力的に感じる。日本国内での販売も期待したいところではあるが、ABSが備わっていないところなどブレーキまわりの装備を見ると、このまま発売というのは難しそうだ。
レポート:山ノ井敦司