10年ほど前からZ1000Jに乗りはじめたオーナーの小林さん。ひょんなことから「同じ形の小さいのと一緒に並べてみたい……」と思い、4ミニカスタムを得意とするアカオギで相談し、パーツ選びから加工など、全てをお願い。製作期間はパーツの入手や加工になかなか時間を要することとなったが見事完成し、今では交互に乗り換え、走りを楽しんでいる。
古くはトラックショップから始まり、ビッグ、レース、4ミニと様々な経験値を持つアカオギだからこそ作ることができた1台。この記事を見て「CBと並べたい!! Z2と並べたい!!」など、考えた方はアカオギさんに相談してみてはいかがだろうか?
ビキニカウルはキタコのレプリカカウルシリーズから発売されていたローソンレプリカカウルを装着。今では手に入れるのも困難となっているアイテム。当時はこのビキニカウル以外にもフロントフェンダー、タンク、シートカウルなども発売されていた。
メーターステーもアカオギによるワンオフ品。スピード・タコメーターからインジケーター、油温系など限られたスペースにうまく配置された。一枚板ではなく、箱のフタのような形状となっており、横から見た時もゴチャゴチャしていない。これも製作者のこだわり。
タンクはカバーなどではなく、ゴリラのタンクをベースに板金加工を施し、上部のデザインやシェイプされたサイドを再現。ペイントも本物と同じカラー、ラインを再現。ペイントは茨城県にあるBPナカヤマによるもの。
ロングスイングアームはGクラフト製。アルミスイングアームながら本物と似せるためにBPナカヤマでペイント。ペイントは頑丈な塗膜で飛び石などにも強いガンコート仕上げ。ファルコン製12インチホイールはスポーク部のみゴールドにペイント。
見事な焼け色のマフラーは三重県にあるウィリーキッズでワンオフしたフルチタン仕様。サイレンサーを長いステーで吊り下げるのではなく、バックステップからステーをうまくはやすことでスッキリと取り付け。ステーはアカオギでワンオフ製作したもの。
サイドカバーは1枚板から作り上げたアカオギこだわりの逸品。その他にもリアフェンダーの内側(真っ黒でほとんど見えないんですけどね)にもスッキリと見せるカバーをワンオフ製作。こういった見えない部分にもこそこだわるのが真のカスタマーだ。
テールカウルは本物のテールランプの大きさに合わせてワイド加工。シートはゴリラの純正をベースに大幅に形状を変更。車体からエンジンの組み込みはもちろん、アルミからFRPまで、様々なカスタムに対応してくれる。
文・写真:山ノ井敦司