文:中村浩史/写真:柴田直行
ホンダ「レブル250」各部装備・ディテール解説

レブル250の現行モデル(2022年末~)は2017年登場の初代のコンセプトと主要構成をほぼ引き継ぎながら、必要なアップデートを各部に採り入れている。

CBR250Rを由来とし、CB250R、CRF250Lと共通の水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンは、モデルごとにパワー特性がまるで違う。レブルは歯切れよく低回転トルク型といったところ。

スポーツバイクより前方、クルーザーモデルよりも後方にセットされたステップ。この位置が、スポーツ+クルーザーというレブルの性格を表わしている。

ホイールスポークがディスクのインナーと重なるデザインの10本スポークキャストホイール。ブレーキはシングルディスク+片押し2ピストンキャリパーを採用する。

フロントは3.00インチ幅、リヤは3.50インチ幅の16インチ径ホイールを採用し、足着き良好。タイヤはフロントは130/90偏平、リヤも150/80偏平のワイド&ファットだ。

Φ45mmの丸パイプを使用したスイングアーム。リヤショックはタンデムや荷物積載時に、車載されているフックレンチを使用して5段階にプリロードを調整できる。

レブルの良さのひとつは、リヤブレーキのコントロール性の高さ。マフラーはサウンドチューニングを重ね、排気音は小気味良い、歯切れのいいサウンドに仕上がっている。

現行レブルの特徴的なヘッドライトはΦ175mmのライトケースの中に4眼LEDライトを配置。写真は上2灯が点灯するロービーム状態で、ハイビームでは全4灯が点灯する。

時計&ギヤポジション表示付き、エンジン回転計なしのスピードメーター。燃料計上の数字はオド&A/Bツイントリップ、A/Bそれぞれの平均燃費と瞬間燃費を表示。

クルーザーとは言うものの大きくプルバックしたハンドルではなく、形状はセミアップなくらいのバーハンドル。ハンドル右スイッチにハザードランプを標準装備する。

ステアリングヘッドから低いシートへと流れるフューエルタンクは11L容量を確保。今回の走行での平均燃費は約35km/L。満タンで300km以上の巡行距離だ。

シートは前後セパレートで、タンデムシートの居住性、積載性はあくまでもエマージェンシー用。前後ともシートはキー式ではなくヘキサゴンボルトによる脱着。

現行ではヘッドライト、ウインカー、テールランプはすべてLED。急ブレーキ時に左右ウインカーが高速点滅して後方に知らせる「エマージェンシーシグナル」も装備。
ホンダ「レブル250」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2205×820×1090mm |
ホイールベース | 1490mm |
最低地上高 | 134mm |
シート高 | 690mm |
車両重量 | 171kg《172kg》 |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 76.0×55.0mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 19kW(26PS)/9500rpm |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 11L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 28゜00′ |
トレール量 | 110mm |
タイヤサイズ(前・後) | 130/90-16M/C 67H・150/80-16M/C 71H |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
乗車定員 | 2名 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 33.7km/L(クラス2-2)1名乗車時 |
製造国 | タイ |
メーカー希望小売価格 | 61万500円《64万9000円》(税込) |
文:中村浩史/写真:柴田直行

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