「自分でできることはチャレンジしたい!」というオーナーのために、ここでは愛車のレブルを美しく保ち、快適に走らせ続けるために行う作業の中から、日ごろから行っておきたいファーストステップを紹介しよう。ただし、無理は禁物。今どきのオートバイは電子制御されるパートも多いから、手に負えないパートと感じたなら、最寄りのバイクショップに臆せず相談してほしい。
文・写真:中村浩史/取材協力:デステック
※この記事はHonda REBEL BIBLE(Motor Magazine Mook)に掲載したものを一部編集し転載しています。

ポジション調整

意外と知られていない!? 自分専用セッティング

画像1: ポジション調整

ライダーの体格は千差万別。オートバイのポジションは固定……と思われているが、実は調整できるポイントは少なくない。特にハンドルはその高さ、グリップ位置もハンドルポストを緩めて調整できるし、腕の角度でレバー位置を決めるのも重要だ。

画像2: ポジション調整
画像3: ポジション調整

下の写真のように今回はやや極端に動かしたが、レバー角度はここまで調整することができるのだ。

画像4: ホンダ「レブル250」メンテナンスガイド|日常点検と自分でできる洗車&簡単な整備を紹介
画像5: ホンダ「レブル250」メンテナンスガイド|日常点検と自分でできる洗車&簡単な整備を紹介

リアサス調整機構を使い、一人乗りとタンデム荷物満載で変更してみる

レブルはスプリングプリロード(イニシャルとも呼ぶ)を5段階に調整可能だ。シート荷重=乗車体重や荷物の積載状況に合わせて、スプリングの強さを調節すると、乗り心地をスポイルせず走行できるのだ。車載工具のレバーを使って、自分好みの乗り味を試してほしい。

タイヤ&チェーン

レブルのチェーン調整はかなり難しい作業なのだ

画像1: タイヤ&チェーン

ドライブチェーンはセンタースタンドで車体を正立させて調整するのが原則だ。しかしレブルにはセンタースタンドがないから、別にメンテナンススタンドが必要な上、車体が低い前後16インチタイヤもあって、汎用のメンテナンススタンドでも作業しやすい高さになりにくい。

画像2: タイヤ&チェーン

下の写真のように計測して、チェーンの伸びが35mmを超えたらショップに調整をお願いするのが正解。

画像3: タイヤ&チェーン

チェーンへの給油もやりにくいが、車体を前後に動かしながら目に見える部分に注油。

画像4: タイヤ&チェーン

前後タイヤのエア圧とトレッド面の異物確認。こまめなタイヤチェックを

タイヤチェックは空気圧と亀裂損傷、異常摩耗と溝の深さを見る。レブルの正常空気圧はフロント/リアとも2.00kPaだ。純正タイヤ、しかもクルーザーライクなレブルは、この規定値を守るのも大事。乗車頻度に関わらず、1カ月に1度は空気圧のチェックを習慣づけたい。

画像5: タイヤ&チェーン

その他

レブルのシートはキーでオープンするのではなく、シート後方の6角ボルトで脱着する。

画像1: その他
画像2: その他

脱着用の6角レンチはもちろん車載されていて、工具不要で取り外せるサイドカバー内(写真下)にセットされている。シートを外すと、そのシート裏には車載工具がビルトインされていて、最低限の調整ができるようになっているのだ。

画像3: その他

シートを取り外すとバッテリーとエア取り入れ口が現れる。シート下に車体拭きに使うタオルなどを入れて、その空気取り入れ口をふさがないように注意したい。

画像4: その他

工具不要で取り外せるサイドカバー内にユーティリティはなく、右サイドカバー内のシート取り外し用6角レンチを使う時以外は、基本的に開けなくてもいい場所だと考えていい。

画像5: その他
画像6: その他

便利な道具|メンテナンススタンド

画像: JT-1601BK(JT-104SL付属) 税込価格:2万1175円 発売元:J・Trip

JT-1601BK(JT-104SL付属)
税込価格:2万1175円
発売元:J・Trip

画像: 便利な道具|メンテナンススタンド

ほとんどの場合は車種を問わずに使い回しができる、市販のメンテナンススタンドだけれど、特にリアタイヤが小径のクルーザーモデルはリフト量が高すぎたり、低い位置のマフラーに干渉したりで、使えないことが多い。そこでJ-Tripが発売したのが、現行モデルではレブルやカワサキ・エリミネーターで使用できる専用ローラースタンド。保管やメンテナンスのときに役立つ。

画像: JT-1601BKは16インチリアタイヤ専用のメンテナンススタンド。全高が抑えられているのも特徴。

JT-1601BKは16インチリアタイヤ専用のメンテナンススタンド。全高が抑えられているのも特徴。

画像: ダウンマフラー用に設計された受けパーツの高さとゴム受け。レブル1100用には専用ゴム受けが用意されている。

ダウンマフラー用に設計された受けパーツの高さとゴム受け。レブル1100用には専用ゴム受けが用意されている。

画像: ローダウンマフラー用に高さとクリアランスを専用設計。

ローダウンマフラー用に高さとクリアランスを専用設計。

画像: 操作感が軽く、転がり音も静かなスケルトンローラーを採用。

操作感が軽く、転がり音も静かなスケルトンローラーを採用。

画像: J-Trip製スタンドはすべて日本国内生産品だ。細やかな車種別設計や使いやすさなど、まさにメイドinジャパン!

J-Trip製スタンドはすべて日本国内生産品だ。細やかな車種別設計や使いやすさなど、まさにメイドinジャパン!

文・写真:中村浩史/取材協力:デステック

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