先取りと言える元々の作りの良さが応用される

’90〜’01年に君臨したZZR1100以降、’00年に最強路線のZX-12R、’02年にハイスペックツアラーのZZR1200、’04年に最速路線スーパースポーツのZX-10Rというように特性を分けて進化したカワサキ・フラッグシップ。’06年にはそれらの路線を再統合した新たな旗艦として、ZZR1400/ZX-14が現れる。そこでこのZZR1400だが、カワサキ旗艦系のユーザーが多く頼るK-2プロジェクトが手を入れたものだ。

「今のオーナーさんが“気になってて買おうと思う車両があるけど、購入したら面倒を見てもらっていいですか”と言うので車両を見たところ、ノジマさんと当店のコラボサイレンサーが付いていました。これは? と思い各部を見ていくと、当社で作業したものと分かりましたので、継続で手を入れています。現オーナーさんの購入後は取り回ししやすいように車高を下げるなどしています」

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K-2・北村さんは言う。ほかにも初代オーナーから2代目オーナーに変わった際にホワイトに塗装されるなどしているが、多くのパートは初代時点で手を入れたものだった。

ウイリー・ビッグ目の字スイングアームにマルケジーニ・マグネシウム鍛造ホイール。ブレンボ(リヤディスクはサンスター)でまとめたブレーキシステム。各部に配されたブルーのPBボルト製64チタンボルトはそうしたものの一環。K-2らしい、メガスポーツを軽く、使いやすく仕立てるという路線がしっかりと反映された仕様だった。

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「フロントフォークはZZR1400現役当時のオーリンズの高質版と言えたFGR T807。リヤもオーリンズKA554で、オプションのXコンバージョンキット(圧側の低速/高速を独立で減衰できるようになる)を組んでいます。当時人気があって、当社で扱う車両にも多く付けていました」

当時の先取りと言える機能は今も十分に通用するもので、現オーナーにもセッティングをしっかり合わせられたし、お気に入りの仕様になっているとも言う。消耗品の交換ほか細かいメンテナンスも継続され、まだまだ愛されそうな気配の漂う1台となっている。

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スクリーンはMRAで、アイライン調縁取りのヘッドライトまわりも魅力的な外装は2代目オーナーの入手後にパールホワイトに一新された。

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セパレートのハンドルなどはノーマルで、バーエンドはR-ISMステンレス。左右マスターはブレンボ・レーシングをセットする。

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タンデム側をカバーしたシートはスプリームシートにされ、快適性も向上した。

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1352cc直4のエンジンやアルミモノコックのフレームはノーマルで、ケイファクトリー製スライダーを追加し同フィラーキャップを装着。サイドパネルもホワイト処理され、カウル締結ほか各部に使われるブルーのPBボルト製64チタンボルトとの対比もスマートだ。

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ステップキットはベビーフェイスの8ポジションを使う。クラッチレリーズ/フロントスプロケットガードはケイファクトリー。ドライブチェーンはD.I.D 50ZVM-X。

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かなり高質な作りの足まわりは前後サスがオーリンズ(フロントはFGR T807フォーク)でフロントブレーキはブレンボGP4RXキャリパー+ブレンボ・スーパースポーツディスクの組み合わせを採る。

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リヤブレーキはブレンボCNC 2Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。チタン4-1エキパイの排気系にはノジマエンジニアリング×K-2プロジェクトコラボレートのチタンサイレンサーをセットする。

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リヤサスはオーリンズKA554ショックにオプションのXコンバージョンキットを追加したものをウイリースイングアームにセット。ホイールはマルケジーニ・マグ鍛造のM10Rで3.50-17/6.00-17サイズを履く。

取材協力:K-2プロジェクト

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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