これまでNinja 1000SXは1000km以上走行済み、歴代モデルもあわせると約2500kmも走行している横田。何もかもを知り尽くした彼は歴代ニンジャ1000シリーズをどのように捉えているのか…シリーズの魅力を深掘りした。
以下、文:横田和彦/写真:関野 温
以下、文:横田和彦/写真:関野 温
カワサキ「Ninja 1000」シリーズの魅力とは?
スポーツツアラーの概念を変えたニンジャ1000
ボクがバイクに興味を持ちはじめたのはレーサーレプリカが盛り上がっている時代。スピード&パワーを競うレプリカと、楽にツーリングができるツアラーとの差は明確だった。ツアラーはドカッと座るようなポジションでも風が当たらない大型カウルが付き高速道路では快適な反面、挙動は重く峠道もゆったりとこなす感じ。血気盛んだった若人のボクに響くポイントはなかったよね。
時は流れ、2011年に現れたニンジャ1000は、最初どのカテゴリーに入るのかわからなかった。スポーツ? ツアラー? 色々な特性が1台に凝縮されていて不思議な感覚。しかし、アップライトなポジションでクルージングからスポーツ走行までカバーする汎用性の高さに惹かれた。これはオモシロイぞ!
ニンジャ1000は年々進化し完成度を高めた。個人的には2017年モデルあたりで十分熟成したと感じていたが、2020年デビューのニンジャ1000SXに乗ってビックリ。数キロも走らないうちにバイクとライダーのシンクロ率が急激に上がり、すぐに身体の一部になった。ワインディングでの走りにはキレが加わり、巨体をUターンさせるのも楽々。まだ進化の余地があったことに驚かされた。
でかいバイクは安定感抜群…でもボクはスポーツライディングできなきゃ嫌!
カワサキ「Ninja 1000」シリーズの歴代モデル
文:横田和彦/写真:関野 温