まとめ:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸、森 浩輔
さすがイタリアンブランド! 個性の強い車種が揃う
イタリア名門の血を受け継ぐ新生ベネリは日本に再上陸を果たし4年目を迎えた。全国にディーラー網を持ち、独創的なデザインと軽快な乗り味で、日本での人気も年々高まっている。
ベネリブランドの歴史は古く、1911年にイタリアで誕生。自社で初のオートバイ『Velomotore』を誕生させたのが1921年のことだ。
その後、マン島TTレースでの優勝などレースシーンでの活躍を見せ、1951年には名車レオンチーノを発表する。
この名前を冠した意欲作がレオンチーノシリーズだ。この伝統とイノベーションが融合した新生ベネリの正統派モデルを筆頭に、ここでは人気の3機種を紹介しよう。
ベネリ「レオンチーノ250」
女性オーナーが20%を占める、新生ベネリのアイコンモデル
レオンチーノ250はDOHCシングルエンジンを搭載するストリートスポーツで、特徴的なイタリアンデザインを採用しつつ、乗りやすさを追求した最新モデルだ。軽い前傾ポジションで体に負担が掛からないので162kgという車重よりも軽く感じるし、足着きも上々。ライダーのスキルや体格を問わず気軽に乗れる。
国産車の同クラスと同様の価格帯で、購入者の20%が女性、10〜30代が60%を占めるというから、エントリー層に受け入れられているのが分かる。気軽に乗れる個性的なイタリアンブランドを求めている人にはオススメの1台だ。
レオンチーノ250のスペック
全長×全幅×全高 | 2030×840×1115mm |
ホイールベース | 1380mm |
最低地上高 | 170mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 162kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 72.0×61.2mm |
圧縮比 | 11.2 |
最高出力 | 19kW(25.8PS)/9250rpm |
最大トルク | 21.0N・m(2.14kgf・m)/8000rpm |
燃料タンク容量 | 12.5L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17・150/60R17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ280mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク |
燃料消費率 WMTCモード値 | 31.3km/L |
製造国 | 中国 |
メーカー希望小売価格 | 64万9000円(消費税10%込) |
ベネリ「インペリアーレ400」
20代のオーナーに支持されるクラシックモデル
クラシックなスタイルのモデルは人気が衰えない分野だが、350〜400㏄クラスにおいては多くのメーカーからモデルが増えている状況。その中でも、極めてクラシカルで趣のあるモデルに仕上がっているインペリアーレ400。
造形の拘りや燃料タンクの塗装、フェンダーのメッキなど、その処理の丁寧さはクラス以上のバイクに迫るレベルで、磨いて眺めて愉しむことができるモデルだ。そして購入者の40%以上が20代、また初めてのオートバイにチョイスするライダーも多く、「乗りやすくオシャレ」な1台といえる。
インペリアーレ400のスペック
全長×全幅×全高 | 2170×820×1120mm |
ホイールベース | 1440mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 205kg |
エンジン形式 | 空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 374cc |
ボア×ストローク | 72.7×90.0mm |
圧縮比 | 8.5 |
最高出力 | 15.5kW(21PS)/5500rpm |
最大トルク | 29N・m(2.95kgf・m)/4500rpm |
燃料タンク容量 | 12.0L |
変速機形式 | 5速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・130/80-18 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク |
燃費(WMTCモード) | 32.3km/L |
製造国 | 中国 |
メーカー希望小売価格 | 66万8800円(消費税10%込) |
ベネリ「TRK502X」
本格アドベンチャーにも入門モデルあります!
本国イタリアで何年もベストセラーとなっているのがベネリのTRK502X。大型ウインドスクリーンやハンドガード、スチール製エンジンガードを標準装備。燃料タンクは20Lの大容量でUSBポートも備わる。一見するとリッタークラスの本格アドベンチャーモデルだが、エンジンは500cc。
とはいえ、走りは重厚ながら素直な特性でクラス以上のフィーリングだし、大きな車格で存在感は十二分。それでいて100万円を切る価格設定というのは、本格アドベンチャーであって入門モデルという稀有な存在だ。
TRK502Xのスペック
全長×全幅×全高 | 2200×915×1480mm |
ホイールベース | 1505mm |
最低地上高 | 210mm |
シート高 | 830mm(ローシート仕様) |
車両重量 | 235kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 500cc |
ボア×ストローク | 69.0×66.8mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 35kW(47.5PS)/8500rpm |
最大トルク | 46N・m(4.7kgf・m)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ260mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19・150/70R17 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 24.3km/L |
製造国 | 中国 |
メーカー希望小売価格 | 96万8000円(消費税10%込) |
【イベント情報】Japan Benelli Day 2024 開催決定!
2024年9月29日(日)にバイカーズパラダイス南箱根で開催
2023年、新生ベネリ初のファンミーティングとして開催された『Japan Benelli Day』が今年も開催されることが決定! 伝統あるイタリアンモーターサイクルといってもユーザーフレンドリーなブランドのベネリ。今年のテーマは「ベネリスタとアソブ」。イベントはまさにそれを感じられる時間になると思います。詳細発表までバイクを磨いて待ちましょう‼
まとめ:オートバイ編集部