ヤマハレーシングヘリテージの核心をつくデザインと、3気筒独自のスポーツ性能で幅広い年齢層のライダーを魅了するヤマハ「XSR900」。ヤマハファクトリーマシンにインスピレーションを受けて誕生したXSR900 GPが追加され、今、XSRは新しいステージへと進む。
文:オートバイ編集部/写真:井上 演、安井宏充

ヤマハ「XSR900 GP」メカニズム解説

画像1: ヤマハ「XSR900 GP」メカニズム解説

現代のバイクとして最新鋭の装備を搭載する

XSR900 GPには高機能・6軸の「IMU」(慣性計測装置/6軸の「IMU」(慣性計測装置/Inertial Measurement Unit)を搭載しており、IMUの情報を受け取り車両側にフィードバックするECUには「バンク角も反映したトラクションコントロールシステム(TCS)」「旋回性をサポートするスライドコントロールシステム(SCS)」「前輪の浮き上がり傾向時にライダーを支援するリフトコントロールシステム(LIF)」の3種の制御システムを搭載。加えて、車体がバンクしている途中の横滑りを検知しブレーキ圧力を制御するブレーキコントロール(BC)も装備している。

ライダーが自身の好みや路面状況に合わせて、エンジンの出力特性や各種電子デバイスの介入度を選択できるYamaha Ride Control(YRC)を搭載しており、SPORT/STREET/RAINモードの他、各種デバイスの介入度や ON・OFFを好みで選択できるカスタマイズ枠があるので、乗り込んだ先にはより自分好みの一台にすることが可能だ。

第3世代クイックシフターやクルーズコントロールシステムも搭載し、あらゆるシチュエーションでの走行をサポート。専用アプリの「Y-connect(Yamaha Motorcycle Connect)」を使えば、スマートフォンと繋げてTRCのセッティングを手元で行うことができ、専用アプリでナビもメーター上で使用できる。


操れる楽しさを追求した3気筒エンジン

画像2: ヤマハ「XSR900 GP」メカニズム解説

トルクフルな888cc水冷DOHC並列3気筒エンジンを搭載。大きな駆動力を自在に操るために「軽量・スリム・コンパクト」にこだわり抜いている。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、クランクケースなど、主要パーツのほとんどが専用設計だ。


XSR900 GP専用画面も採用した5インチTFTメーター

アナログ風タコメーターを中央に配したXSR900 GP専用画面が用意され、文字フォントはあえて昔のものを採用。Raction control systemやSlide control systemなど電子デバイス制御の設定も簡単にできる。

画像3: ヤマハ「XSR900 GP」メカニズム解説

YRC(Yamaha Ride Control)は、ライダーの好みや路面状況に合わせて、エンジンの出力特性や各種電子デバイスの介入度を選択できる機能。モードはSPORT・STREET・RAINの他、自分の好みの設定を2つメモリできる。


適度な前傾があらゆる場面に対応

画像4: ヤマハ「XSR900 GP」メカニズム解説

ハンドルの垂れ角や絞り角はコンマ数度単位の変更を繰り返し、シート形状とヒップポイントもミリ単位で調整して最適化したライディングポジションとなっている。

画像5: ヤマハ「XSR900 GP」メカニズム解説

KYB製サスに専用開発のブリヂストン製タイヤ

KYB製の前後サスペンションはスポーティな走行を想定し「XSR900 GP」向けに専用開発で、プリロード・圧縮・伸びが調整可能なフルアジャスタブル。ホイールはヤマハ独自の「SPINFORGED WHEEL」技術を採用している。

画像6: ヤマハ「XSR900 GP」メカニズム解説

フロント/リアサスの圧側減衰は、高速側と低速側で独立したセッティングが可能。質感の向上も図られ、調整用のツールはすべてシート下に収納している。


全14段階での位置調整が可能

ブレンボ製ラジアルマスターシリンダーを採用。クラッチレバーは完全新作でアジャスター機構を追加。操作部で全14段階での位置調整が可能になっている。

ヤマハ「XSR900 GP」カラーバリエーション

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ヤマハ「XSR900 GP」動画・写真

画像: 2024 Yamaha XSR900 GP: Born Iconic www.youtube.com

2024 Yamaha XSR900 GP: Born Iconic

www.youtube.com
画像: Vol.5 ヤマハのハンドリング www.youtube.com

Vol.5 ヤマハのハンドリング

www.youtube.com

ヤマハ「XSR900 GP」主なスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高2160×690×1180mm
ホイールベース1500mm
最低地上高145mm
シート高835mm
車両重量200kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
総排気量888cc
ボア×ストローク78.0×62.0mm
圧縮比11.5
最高出力88kW(120PS)/10000rpm
最大トルク93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式6速リターン
キャスター角25゜20′
トレール量110mm
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W)
燃料消費率 WMTCモード値21.1km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格143万円(消費税10%込)

文:オートバイ編集部/写真:井上 演、安井宏充

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