ヤマハ「XSR900 GP」&「XSR900」でツーリング！ 中野真矢・山下晃和・ノア セレンの3人が乗り比べ【後編】

それぞれが感じた、感慨深いXSR900イズム

それぞれの分野で活躍する3人のバイク好きが、XSR900 GPとXSR900で一日走りまわり、ノスタルジーな魅力を余すところなく堪能することができた。彼らが感じたXSR900 シリーズが醸し出す世界感とはどのようなものだったのだろうか。

これがガレージにあったらカッコイイ！ 磨きがいのあるスタイリングですね！（中野真矢）

マールボロカラーは僕が実際にレース活動をしていた時に乗っていたカラーですから個人的に思い入れもあります。ただちょっと派手ですね！ どんな格好で乗ったらいいのだろう。やっぱりフルレプリカツナギ＆ヘルメットをそろえてサーキット走行会に行くしかないかな（笑）。

対するグレーの方はお洒落ですよね。若い友人たちの間でも結構話題になってますから、そういった若者たちがさりげなく乗ってたらかっこいいなぁ。性能的な部分に加え、カウルを留めるベータピンや各ボルト類、スマートに隠したタンデムステップなど細かなところまで作り込まれているのがステキでした。欲を言えば…軽量化したいかな！

XSR900 GPの戦闘的なデザインもパワフルな3気筒も全て好き（山下晃和）

以前、雑誌やWEBの仕事でXSR900のモデルをしたことがあります。久々に跨りましたが、ネオクラシックな雰囲気でパワフルなエンジンは健在でした。アップライトなポジションも初心者から玄人まで安心できるでしょう。

一方、XSR900 GPは想像以上にシート高があるので、僕の身長（182cm）でも切り返す時は気を遣いましたが、その分本気度が伝わってきました。ロングライドで膝がラクなのはもちろん、ワインディングでマシンを寝かせてもコントローラブルなところに繋がっているように思えました。セパレートハンドルの前傾姿勢もちょうどいいので、路面のスピード感がビッシビシに伝わってくる！ ネオクラとスーパースポーツ、どちらの良さも詰まっているので、僕ならGPのグレーを選ぶかな。

ヤマハからとうとう真打ち登場！ FIATカラー出ないかな〜!?（ノア セレン）

MTとして登場した時から、3気筒エンジンということもあって個性を放ってきたこのシリーズ。XSR900もこの型になってルックスだけでなく、着座位置やワイドで垂れ角のあるハンドルなどにより独特な乗り味を提供してきた。

そして今回のXSR900 GP。これはルックスに反して、もっとも「普通」な乗り味だった。現代の感覚で何の違和感もなく乗れるという意味ではMT以上かもしれない。そして文中でも触れたが、レプリカ色だけでなくモダンでシックなグレーを用意してくれたのも嬉しいところだ。レースシーンとのリンクという意味では、かつてのロッシ＆ロレンソ時代のFIATカラーが出たらイチコロです（笑）。

ヤマハ「XSR900 GP」主なスペック・燃費・製造国・価格

ヤマハ「XSR900」主なスペック・燃費・製造国・価格

【写真15枚】15

文：ノア セレン／写真：南 孝幸

『YAMAHA XSR GUIDE』は好評販売中｜XSRシリーズを徹底解説 - webオートバイ

www.autoby.jp