究極を意味する文字『Z』、さらにそのナンバー1としてのネーミングが与えられた900Z1。考えてみればなんとも途方もない型式である。しかし量産4ストロークエンジンを持たなかったカワサキがメグロから学んだ技術と綿密なライバル分析から生み出した究極のZ1は、その型式どおりに、いやそれ以上にインパクトを与えるモデルとして、生誕51年を超えてなお輝きを放つ存在となってる。
文:バイカーズステーション編集部/写真:平野輝幸
※この記事はモーターマガジンムック『空冷Z伝 完全版』に掲載した記事を一部編集し転載しています。
文:バイカーズステーション編集部/写真:平野輝幸
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カワサキ「900Super4(Z1)」各部装備・ディテール解説
使用した写真は、『バイカーズステーション』2004年2月号と同年4月号で掲載したもの。2004年4月号で掲載した車両は赤川さんというベテランライダーが所有されている車両で、1972年12月に生産された北米仕様の最初期型だ。車体もエンジンも3000番台後半で、一部のリプロパーツを除いてはほぼフルオリジナル、しかもノンレストアという奇跡的な一台である。
参考までにタイヤ銘柄を記すと、フロントはダンロップのゴールドシールF11 で、リアは同K70である。ストリップなどは『バイカーズステーション』2004年2月号に掲載したもので、車両は絶版車や旧車に強いウエマツから借用。これも美車だった。
カワサキ「900Super4(Z1)」主なスペック
全長×全幅×全高 | 2200×865×1170mm |
ホイールベース | 1490mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 813mm |
乾燥重量 | 230kg |
エンジン形式 | 空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 903.2cc |
ボア×ストローク | 66×66mm |
圧縮比 | 8.5 |
最高出力 | 82HP/8500rpm |
最大トルク | 7.5kgm/7000rpm |
燃料供給方式 | VM28キャブレター |
燃料タンク容量 | 18L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 26゜ |
トレール量 | 90mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ296mmディスク・Φ200mmディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 3.25H-19・4.00H-18 |
文:バイカーズステーション編集部/写真:平野輝幸
※この記事はモーターマガジンムック『空冷Z伝 完全版』に掲載した記事を一部編集し転載しています。