MotoGPマシンにインスパイアされたカーボンウイングを装備!
ライバル車に続々とウイングレットが装備されていく中、スラッとした精悍なフォルムを維持し、ウイングレットを装備して来なかったYZF-R1でしたが、ついに新型に搭載されました! もともとR1はMotoGPマシン・YZR-M1を思わせるスタイリングでしたが、コレでさらに「MotoGP感」がマシマシになりました!
気になるウイングレットはカーボン製。ボディパーツの形状自体は従来から変更がないようなので、新型は従来型のカウルにウイングレットを追加した…と考えてよさそうです。よく見ると、ボディサイドに専用のビスを使って固定されているのが分かります。カーボンの網目が美しい…。
ちなみにこちらは上級グレードのR1M。もともとカウル類が標準でカーボン製でありますが、それにカーボンウイングが加わると、精悍さ…というか「圧」が格段に増した気がしますね。
スタンダードは新作KYBフォーク+ブレンボキャリパー!
新型R1は先に欧州向けとして「YZF-R1 RACE」というサーキット専用車が発表されましたが、こちらの北米仕様も、公道向けの保安部品を装備してはいますが、内容は同じなようです。ということで、フロントフォークはKYB製の新作フォークを採用。従来もKYB製でしたが、こちらは全面新設計の逸品です。同時にブレーキキャリパーもブレンボのStylemaキャリパーに変更。このアップグレードは大きいですね。
一方のR1Mは電子制御サスペンション、クリア仕上げのアルミタンクなど、装備内容は継続しているようで、フォークやブレーキキャリパー、マスターシリンダーなどは継承しているようです。
シートやテールカウルの形状はスタンダード・R1Mともどもこれまで通り。なんですが、今回から両車ともにシート表皮が変更になりました。これは先の欧州向けモデルと同様で、ライダーがより体重移動をしやすいように改良した新しい表皮なんだそうです。
ちなみにエンジン、シャシー、電装部品関係に関しては変更はなく、スタンダード・R1Mともそのまま。北米仕様はスペック非公開ですが、おそらくパワーなどに関しては従来と同等と考えてよさそうですね。
国内仕様の導入にも期待! これが公道仕様のファイナルとなるか?
今のところ国内仕様の導入について正式なアナウンスはありませんが、おそらくは北米仕様に準じた公道向けモデルとして導入されるのでは、と思われます。というのも、YZF-R1は排出ガス規制で言うところのユーロ5対応モデル。2025年1月からのユーロ5+には対応していないため、欧州ではサーキット専用モデル、となったわけですが、日本国内に目を転じてみると、継続生産車であれば2026年10月までは販売可能。つまりは公道仕様として出る可能性が高いのです。
今後のことは正確な情報がないので何とも言えませんが、おそらくは公道仕様はこれでラストなのではないか…と海外では囁かれています。ウイングレットを装備して、よりレーシーになった新型YZF-R1、憧れている人は国内導入されたら「即買い」ですね!
この新型YZF-R1/R1Mに関しては月刊『オートバイ』11月号でもじっくり解説しますので、そちらの記事も楽しみにしていてください!
新型YZF-R1/R1M(北米仕様)カラーバリエーション
●YZF-R1
●YZF-R1M
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新型YZF-R1/R1M(北米仕様)主なスペック・価格
YAMAHA YZF-R1【YZF-R1M】 | |
全長×全幅×全高 | 約2055×691×1166mm |
ホイールベース | 約1405mm |
シート高 | 約856mm【約861mm】 |
車両重量 | 約203kg【約205kg】 |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 79.0×50.9mm |
圧縮比 | 13.0 |
燃料タンク容量 | 約17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.0° |
トレール | 101.6mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/55ZR17【120/70ZR17・200/55ZR17】 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
メーカー希望小売価格 | $18,999(≒274万1536円)【$27,699(≒399万9292円)】 |
新型YZF-R1/R1M(北米仕様)フォトアルバム
新型YZF-R1/R1M(北米仕様)プロモ―ションムービー
文:松本正雅