2023年7月の道交法改正により生まれた新しいカテゴリー、特定小型原付に属する商品が、ここに来て各社から出そろってきた。ここで紹介するサンエンペラーの「SS1」は、電動キックボードにはない「買い物カゴ」や「サドル」、「12インチタイヤ」が嬉しい、免許不要な電動バイクである。
レポート:スマートモビリティJP編集部
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2023年12月30日に公開されたものを一部編集し転載しています。

免許がいらないお手軽スクーターとして登場

今回ご紹介するのは、そんな電動キックボード以外のモビリティにあたる電動バイクで、普段使いにちょうどいいモデルだ。サンエンペラーが2023年9月に一般販売を開始した「SS1」は、電動バイクであるため「専用カゴ」や「バックミラー」、「12インチの大径タイヤ」など、一般的な電動キックボードにはない利便性を確保している。

画像: サドル後方のカゴ、バックミラーなど一般的な電動キックボード型にはない装備を搭載している。

サドル後方のカゴ、バックミラーなど一般的な電動キックボード型にはない装備を搭載している。

加えて、電動キックボードのハイエンドモデルが備える「前後ディスクブレーキ」、「フロントサスペンション」、「サドル」など、走行安定性につながる装備も充実している。

ちなみに、航続距離は45km、モーター定格出力は350Wなので、急な坂道は厳しそうだが、きちんと固定されたサドルや専用カゴというアドバンテージを考えれば、街中など平地で利用する分には非常に利便性に優れたモデルと言える。

また、このモデルは国交省制定の特定小型原付の電動キックボードなどの保安基準を審査する制度「性能等確認制度」をクリアしているので、その点でも安心して購入できる。

車両価格は18万6000円とハイエンドモデルの標準的な価格帯であるため、ミドルエンドの電動キックボードのパワー感に、気軽に乗れる電動バイクという付加価値がついたモデルとして、利用シーンに応じて選ぶとよいだろう。

【主要諸元 Sun Emperor SS1】
全長×全幅×全高     :1260×600×1070mm
(折りたたみ時)    :1260×270×590mm
重量          :24kg
耐荷重         :120kg
ブレーキ        :前後ディスクブレーキ
歩道走行モード対応   :あり
バッテリー       :リチウムイオン(36V・10Ah)
モーター        :350W
航続距離        :45km
充電時間        :4-5時間
タイヤサイズ      :12インチ
防水性能        :なし
本体価格        :18万6000円

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