まとめ:オートバイ編集部
ヤマハ「YZF-R9」特徴
YZF-Rシリーズに新風を吹き込む!
1998年に登場し、世界中を震撼させたエポックメイキングなスーパースポーツ、それがYZF-R1だった。「ツイスティロード最速」を謳い、コーナーを駆け抜ける悦びをとことん追求したそのパフォーマンスに世界中のライダーが酔いしれ、以降YZF-Rシリーズはヤマハが誇るスーパースポーツシリーズへと発展していった。
そんなYZF-Rシリーズの旗艦・R1だったが、ライバルと共に性能を磨き、スペックを進化させていくにつれ、公道で存分に楽しむことが次第に難しくなっていった。そして2025年モデルでは、欧州仕様のYZF-R1はサーキット専用モデルとなってしまった。
こうした趨勢の中、新たに誕生したのがこのYZF-R9。公道走行にも対応するYZF-Rシリーズとしては、欧州では新たなるフラッグシップとなる期待の新星である。
名機・MT-09の3気筒ユニット「CP3」エンジンを新設計のアルミデルタボックスフレームに搭載。ストリートからサーキットまで、幅広いステージで走りを堪能できるモデルとなっている。国内には2025年春以降登場の予定だ。
ポテンシャルの高さを感じる戦闘的フォルム
YZF-Rシリーズの最新作だけあって、YZF-R9のスタイリングは非常に先鋭的だ。シリーズのデザイントレンドは2022年登場のYZF-R7で大きな転換点を迎え、スリムなプロポーションと伝統のM字型センターダクトの中にバイファンクションLEDヘッドライトを埋め込んだ、独特なフロントマスクが話題を呼んだが、そのコンセプトを発展させた最新のフォルムをYZF-R9は採用している。
ボディサイズは600ccクラスのスーパースポーツをひと回り大きくし、ホイールベースを少しだけ長く取ったもの。とはいえ、リッタースーパースポーツよりはるかにスリムでコンパクト。車重も195kgと軽量にまとめられており、走りへの期待は高まる。
また、最新のスーパースポーツらしく、フロントに大型のウイングレットを装備しているのもポイントで、サーキット走行でも存分に威力を発揮できる、ハイパフォーマンスの一端をうかがわせる内容となっている。
YZF-R9は欧州、北米、オーストラリアなどで発表されているが、ボディカラーはブルーとブラック、北米とオーストラリアにはホワイトも用意される。
新作デルタボックスに充実した電子制御群!
エンジンはMT-09に端を発するCP3ユニットだが、YZF-R9のメカニズムはパフォーマンスにこだわるヤマハの姿勢が色濃く反映されている。フレームは新作のアルミデルタボックスで、単体重量はわずか9.7kgに抑えられたものを採用し、サスペンションは先に登場した最新型のYZF-R1用のものと同様という贅沢ぶり。
電子制御ライディングアシストも充実しており、ライディングモードは3種類+カスタム2種類、トラック4種類という充実ぶり。クイックシフターも第3世代へと進化している。一方で、クルーズコントロールもしっかり残すなど、公道で楽しむライダーへの配慮もされており、今から試乗が楽しみな内容となっている。
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