大きなV字型のDRLが新鮮! 外装デザインが一層進化
PCXと言えば、その洗練されたスタイリングが特徴。スタイリッシュでシャープなフォルムは、これまで実用面重視のモデルが多かった125ccスクータークラスの概念をひっくり返すもので、上質でおしゃれな毎日のパートナーとして、幅広い層のユーザーから大好評となり、いまではライバル不在とも言える、独自の地位を築いています。
そんなPCXの5代目となる新型は、従来型である4代目のコンセプトをさらに発展させたデザインを採用。従来型はパワークルーザーからインスピレーションを得た水平基調のフォルムでしたが、新型はそれを一層洗練させたフォルムとしています。
大きく、特徴的なV字シェイプのLEDヘッドライトはさらに進化して、大きなライトレンズに沿ったDRL(デイタイム・ランニング・ライト)を採用。ウインカーはその両端に統合され、PCXらしい精悍なマスクがより洗練されたものとなっています。
テールランプは「X」の文字をかたどったLEDでしたが、今回はデザインを変更。ウインカーランプを含めると「X」シェイプとなる、大型のコンビネーションランプとなりました。タンデム時に重宝する、ウイング状デザインの大型グラブバーも健在です。
シート高は763mmで、764mmだった従来型とほぼ一緒。トランクスペースは30.4L容量と発表されていますが、従来型も国内仕様は30Lなので、ほぼ同じと見ていいでしょう。エンジンは従来型をベースにECUのセッティングを変更。あわせてインジェクターが26→28mmへと大径化され、マフラーは触媒の位置が変更されています。パワースペックもほぼ一緒で、新型は排出ガス規制のユーロ5+に対応しつつ、これまで通りのパフォーマンスもしっかり確保されているようです。
装備充実、上級仕様の「DX」も登場!
そして、新型のハイライトのひとつが、上級グレードとなる「DX」の登場。これまで、特別仕様車を除き、PCXは1グレード構成でしたが、今回から上級バージョンが追加されることになりました。
スタンダードとの違いはその装備。DXには、新型フォルツァ350などにも採用された、5インチのカラーTFTメーターが採用されています。オプティカルボンディングの採用で視認性が高く、専用アプリを介してスマホと連携し、電話、メッセージ、ナビゲーション、音楽へ簡単にアクセス可能な「Honda RoadSync」にも対応しています。
また、今回から、全グレードにシルバーのハンドルカバーが標準装備されています。これまではハンドルバーがむき出しでしたので、高級感を一層高めるアイテムが装備されたわけです。
ちなみにスタンダードは従来通り、反転表示液晶の大型メーターを採用。大きく左右にレイアウトされたウインカーのインジケーターもそのまま継承されています。
DXのもうひとつの大きな特徴はリアのサスペンション。DXにはリザーバータンク付きのショックユニットが採用されます(スタンダードは従来通りのショックユニット)。これは同じシャシーを使用する兄弟車のADV160のものと似たタイプのようですね。ちなみにフレームはダブルクレードルで従来型からの踏襲となります。
新型PCX125/DXのカラーバリエーション
DX
スタンダード
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新型PCX125/DXの主なスペック
全長×全幅×全高 | 1935×740×1125mm |
ホイールベース | 1315mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 763mm |
車両重量 | 133kg【134kg】 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 125cc |
ボア×ストローク | 53.5×55.5mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 9.2kW(12.5PS)/8750rpm |
最大トルク | 11.7N・m(1.19kg-m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 8.1L |
変速機形式 | Vベルト無段変速 |
キャスター角 | 26.5° |
トレール量 | 80mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ220mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-14M/C 50P・130/70-13M/C 63P |
新型PCX125/DXのプロモーションビデオ
新型PCX125/DXのフォトアルバム
レポート:松本正雅